中国ロボットスタートアップの上海智元新創技術、人型ロボットの量産開始(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 1時45分
中国で人型ロボットを開発する上海智元新創技術(AGIBOT)は12月16日、同社で製造する汎用(はんよう)型人型ロボットが量産態勢に入ったと発表した。同社の工場が所在する上海市臨港新片区管理委員会が明らかにした。
同社工場では既に10月から生産を開始し、12月末までには約900台がラインオフされる見込みだ。うち約200台は自社で使用し、残りの約700台は販売する。二足歩行型ロボットと車輪移動型ロボットの2種類を生産しているが、2024年の出荷量のうち半数以上が二足歩行型ロボットだという。
上海智元新創技術は2023年2月に設立され、人工知能(AI)に身体性を持たせた「エンボディドAI」ロボットの開発と、応用エコシステムの構築を目指すスタートアップ企業だ。同社は2023年8月、第1世代の汎用型ロボットのプロトタイプ「遠征A1」を披露した。1年後の2024年8月には、商用の人型ロボットシリーズを発表し、双方向サービス、フレキシブル生産、特殊作業、研究教育、データ収集などのシーンで応用できる人型ロボットの量産を始めると明らかにしていた。
中国では人型ロボット産業への投資が加速している。調査会社の高工機器人産業研究所(GGII)の発表によると、2024年1~10月に全世界の人型ロボット業界企業への融資額は約110億元(約2,310億円、1元=約21円)、融資件数は69件、うち中国での融資額は約67億元、件数は55件だった。なお、中国での融資額、件数ともに、2022年と2023年の合計値を上回った。GGIIは2035年の中国での人型ロボットの販売台数について、企業向けが75万5,000台、個人向けが125万6,000台に達すると予測している。
(劉元森)
(中国)
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