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2024年の中東のエネルギー投資額は1,730億ドル、うちクリーンエネルギーは15.6%、IEA予測(中東)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月12日 0時35分

国際エネルギー機関(IEA)は6月6日、「世界エネルギー投資報告」(2024年版)を発表した(2024年6月7日記事参照)。それによると、中東(注1)での2024年のエネルギー投資額(予測値)は前年比16.1%増の1,730億ドル、そのうちクリーンエネルギー(注2)への投資額は前年比17.4%増の270億ドルで、全体の15.6%を占める。

報告書では、同年の中東でのエネルギー投資額で最も多い分野は化石燃料(注3)で、全体の78.0%(世界全体:33.6%)を占める1,350億ドルとなる。内訳は石油が920億ドル、ガスが430億ドルだ。報告書では、中東で化石燃料への投資1ドルに対してクリーンエネルギーへの投資に割り当てられるのは20セントで、これは、クリーンエネルギーと化石燃料への投資の世界平均比率の約10分の1に相当すると述べている。

報告書によると、中東12カ国のうち5カ国がネットゼロ目標を設定しており、アラブ首長国連邦(UAE)とオマーンは2050年まで、サウジアラビア、バーレーン、クウェートは2060年までのネットゼロ達成に向けた目標を発表している。これを踏まえ、未実施も含めて各国・地域政府が発表済みの二酸化炭素(CO2)排出削減の公約が仮に全て実施された場合、2030年までのAPS(Announced Pledges Scenario)シナリオでは、中東でのクリーンエネルギーへの投資額は、2024年と比較して3倍以上に増加すると予想している。

(注1)IEAの定義では、バーレーン、イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンの12カ国を指す。

(注2)クリーン燃料、移行化石燃料(Transitional fossil fuels)、原子力、再生可能エネルギー、蓄電、送電網で構成される。

(注3)二酸化炭素(CO2)回収・有効利用・貯留(CCUS)とエンドユースを含む。

(久保田夏帆)

(中東)

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