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長野県岡谷市でグローバルサウスに関するワークショップ開催(長野、インド、メキシコ、ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月28日 0時0分

ジェトロは10月16日、長野県産業振興機構、デスクトップファクトリー(DTF、注)研究会と共催で「DTF国際ワークショップ2024」を岡谷市内で開催した。同研究会は、精密加工業が集積する諏訪地域の複数企業により2000年に発足。諏訪地域を世界的な「DTF」の発信基地の機能を務めるとともに、さらなる技術集積の地とすべく活動している。

ワークショップでは、ジェトロによる調査の紹介や県内のインド進出企業事例など、グローバルサウスに着目した講演が行われ、リアルとオンライン合わせて計44人が参加した。ジェトロ企画部の小西健友氏は、昨今注目されているグローバルサウスの定義や概況を説明。2023年にジェトロが実施した海外進出日系企業調査(全世界編)で事業拡大が見込まれるメキシコおよびブラジルについて、政治や経済の概況、製造業の現状を解説した。

ブレーキ製造・開発、精密機械加工を得意とする長野県の協和精工は、2021年にインド北部ハリヤナ州に合弁会社を設立。同社の橋場浩之代表取締役は、インド進出にあたって「商習慣やカースト制など、日本との文化や価値観の違いを理解するのに苦労した」と語った。また、会社設立に取り組んでから、立ち上げるまでに3年間を要したと言う。一方、インド国内では自動車産業に関する関心は非常に高いとし、「インド人材を定着させるためにも、将来性があると感じる会社に成長していきたい」と意気込みを語った。

参加者からは「メキシコやブラジルにおける新しく知ることが多く、勉強になった」「実際にインドに進出している県内企業の体験談を聞ける機会は貴重で、大変参考になった」という声が上がり、グローバルサウスに関する関心の高さが伺えた。

写真 会場内の様子(ジェトロ撮影)

会場内の様子(ジェトロ撮影)

(注)デスクトップファクトリー(DTF)とは、非常に小型の機械や工場を指し、机の上に置けるほどのサイズで製造を行うシステムのこと。

(荒井慎哉)

(長野、インド、メキシコ、ブラジル)

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