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第一工業、ニムラナ工業団地の第2工場の起工式(インド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月1日 1時10分

第一工業(本社:静岡県浜松市)の100%子会社ダイイチ・ファスナーズ・インディア(DFI)は9月16日、同社製造拠点のあるインド西部ラジャスタン州のニムラナ工業団地で、第2工場の起工式を行った。新工場は既存工場敷地の空き区画に建設し、主に四輪車向けボルト・ナット類を生産する。完工は2025年6月を予定する。

画像 新工場の完成イメージ図(ダイイチ・ファスナーズ・インディア提供)

新工場の完成イメージ図(ダイイチ・ファスナーズ・インディア提供)

DFIは2013年にニムラナ工業団地で操業を開始し、既存工場で設備投資、生産能力を順次拡大し、インド自動車市場向けにボルト・ナット類の供給を行っている。今回の第2工場建設により、今後も成長が期待される同市場で十分な供給力、価格・品質面での優位性を確保し、マルチスズキをはじめとした自動車メーカー各社の増産大型投資に対応していく。

DFIの嶋村宏社長によると、インドの自動車向けボルト・ナット類市場は、内装や樹脂などに使用する低強度部品は既に地場メーカーが受注していて、競争が激化している。同社は高い品質レベルが要求されるサスペンション周辺など足回りの製品や、エンジン周辺の高強度部品を強みに、事業拡大を図っていく。

写真 起工式の様子(ダイイチ・ファスナーズ・インディア提供)

起工式の様子(ダイイチ・ファスナーズ・インディア提供)

近年、インド政府が対象品目を拡大しているインド標準規格(BIS、注)の取得義務化では、自動車向けボルト・ナット類の一部も対象に含まれる。インド国内の製造拠点では、BISを比較的円滑に取得することができるため、これまで東南アジアや中国の拠点からそれらの製品を供給していた日本企業によるインドへの生産拠点設置の検討が本格化している。

(注)BISは、インド標準規格局という組織を指すが、インド標準規格(IS)自体も広くBISという略称で呼ばれている。

(波多野知行)

(インド、日本)

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