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第2四半期の港湾貨物取扱量は前年同期比2.9%増、前期に続き増加(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月11日 0時35分

添付資料PDFファイル(120 KB)

香港特別行政区政府統計処は9月3日、2024年第2四半期(4~6月)の港湾貨物取扱量を前年同期比2.9%増の4,581万5,000トンと発表した。2020年第1四半期以降、2023年第4四半期まで前年同期比での減少が続いていたが、2024年第1四半期に増加に転じ、当期も引き続き増加した。

内訳をみると(添付資料図参照)、香港に到着した入港貨物量は0.9%増の2,861万1,000トン(うち輸入9.6%増、積み替え8.7%減)、そのうち海上貨物(注1)は4.7%減の1,883万7,000トン、河川貨物(注2)は13.9%増の977万3,000トンだった。また、香港から出発した出港貨物量は6.5%増の1,720万4,000トン(うち輸出62.3%増、積み替え9.2%減)、そのうち海上貨物は8.3%減の952万6,000トン、河川貨物は33.0%増の767万8,000トンだった。

2024年第2四半期の入港貨物のうち、最大の仕出し地の中国大陸が前年同期比10.6%増(海上貨物3.2%増、河川貨物14.2%増)だったほか、シンガポール15.3%増、韓国28.0%増などが大きく増加した。一方、マレーシア19.3%減、ベトナム24.3%減、米国25.9%減、日本18.5%減などが減少した。出港貨物では、最大の仕向け地の中国大陸が21.4%増(海上5.5%減、河川34.8%増)だったほか、ベトナム20.2%増、オーストラリア30.4%増が増加した。一方、フィリピン28.6%減、タイ31.3%減、マレーシア19.0%減、日本20.3%減、韓国18.4%減がいずれも2桁減となった。

品目別でみると、入港貨物では石・砂・砂利(19.7%増)、石炭・コークス・練炭(26.4%増)、石油・石油製品・関連素材(10.6%増)の増加率が大きく、機械(3.3%減)などが減少した。出港貨物では石・砂・砂利(4.9倍)が大きく増加した一方、主に食用とする動物とその製品(17.6%減)、機械(9.1%減)が減少した。

第2四半期のコンテナ取扱量(空コンテナを含む)は前年同期比6.6%減の344万4,000TEU(1TEU=20フィートコンテナ換算)だった。内訳をみると、積載コンテナのうち、入港貨物は6.1%減の146万8,000TEU〔うち輸入41万3,000TEU(3.2%減)、積み替え105万4,000TEU(7.1%減)〕、出港貨物は5.8%減の126万4,000TEU〔うち輸出27万5,000TEU(1.5%増)、積み替え98万9,000TEU(7.6%減)〕だった。空コンテナは9.3%減の71万2,000TEU〔うち到着36万4,000TEU(1.0%減)、出発34万8,000TEU(16.6%減)〕だった。

(注1)内陸水運の範囲を越えて航行する船舶により輸送される貨物。内陸水運とは、珠江、大鵬湾、マカオを含む香港付近の水域、香港付近の水域からアクセス可能な広東省、広西チワン族自治区のその他の内陸水路での輸送。

(注2)内陸水運の範囲内でのみ航行する船舶により輸送される貨物。

(山口雅史)

(香港)

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