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中銀が政策金利の引き下げを継続、4.25%に(チェコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月1日 1時40分

添付資料PDFファイル(132 KB)

チェコ国立銀行(中央銀行)は9月25日の定例金融政策会議で、翌26日付で政策金利を0.25ポイント引き下げて4.25%とすることを決定した(プレスリリース)。中銀は同時に、ディスカウントレート(割引率)とロンバートレート(債券担保貸付金利)も0.25ポイントずつ引き下げ、それぞれ3.25%、5.25%とした。

中銀は政策金利を2022年6月以降7.00%に据え置いていたが、2023年12月に利下げに転じ(2023年12月25日記事参照)、今回で7回連続の引き下げとなった。引き下げ幅は、2024年2月から6月まで4回連続で0.5ポイントだったが、前回(8月)から0.25ポイントに縮小した(添付資料図参照)。

中銀は、消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)がインフレ目標の2.0%に近い水準にとどまっていることを受けて、物価の安定が持続したと判断する一方で、インフレ圧力がなお存在するとも指摘する。7月、8月の実績がともに2.2%と、予測を上回ったことについては、食品価格の急騰が原因と中銀は分析している。また、コアインフレ率(注)が中銀の予測を上回ったことからも、金利引き下げには慎重にアプローチすることが妥当と説明している。今後の金利設定に際しても、インフレ目標を大きく逸脱することのないよう、引き続き慎重な姿勢で臨むとしている。

(注)CPIから政府の統制価格や、価格変動が大きい食品、燃料価格を除いたコア指数の上昇率

(中川圭子)

(チェコ)

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