日韓首脳会談が開催、協力・交流の強化継続を確認（韓国、日本）

岸田文雄首相と韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は9月6日、韓国・ソウルで12回目となる日韓首脳会談を行った。首脳会談では、日韓関係のこれまでの進展を確認しつつ、2025年の日韓国交正常化60周年を見据え、日韓の協力・交流を持続的に強化していく方向性を確認した。

また、これら日韓首脳会談の成果を両国国民が実感できるようにするため、具体的な協力策を次のとおり提示した。

日韓双方における相手国国民の自国への入国手続きを円滑化するための取り組みについて、その可否および内容など検討を進めることについて、両国が一致したこと
第三国における自国民の保護についての協力に関する覚書（注）が外交当局間で締結されたこと

さらに、両首脳は、北朝鮮情勢やロ朝軍事協力などに関する安全保障上の課題について、日韓および日韓米で一層連携して対応していくことで一致するとともに、2025年の大阪・関西万博や韓国で開催予定のAPECといった大型行事の成功に向けて日韓で協力していくことを確認した。

（注）9月6日に、日本外務省、韓国外交部の間で署名が完了した。本覚書では、平時からの危機管理プロセスや訓練に関する情報共有、第三国での緊急時の退避計画を含む危機管理に関する情報交換、第三国から自国民を退避させることを決定した場合の相互支援・協力、ならびにハイレベルでの協議および意見交換を行うこととされている。

（橋爪直輝）

（韓国、日本）