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大手塗工機メーカーのヒラノテクシード、米ジョージア州に初の拠点を設立(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月17日 0時30分

米国ジョージア州グウィネット郡の雇用創出と資本投資促進に取り組む官民イニシアチブのパートナーシップ・グウィネットは7月12日、日本の大手塗工機メーカーのヒラノテクシード(本社:奈良市)が同郡ノークロス市に米国初の事業所を設立すると発表した。

ヒラノテクシードは、粘着テープ、液晶ディスプレイ、リチウムイオン電池やコンデンサーといった電子部材、壁紙、航空機部品などの製造に使用されるコーティング、ラミネーティング関連機器や高分子化工機械の開発・製造をおこなっている。米国の子会社は、同国での市場拡大を見込み、北米市場を中心とする既納入機のメンテナンスサービスと各種工事などの顧客ニーズ対応を目的とする。パートナーシップ・グウィネットによると、同社は、同郡を含むアトランタ都市圏の海外からのアクセスの良さ(注1)、多様な労働力の存在、成長を支える強力な経済環境を理由に、同郡に拠点を設立するとのことだ。

今回の発表は、パートナーシップ・グウィネットを中心とする同郡の官民代表およびジョージア州経済開発局(GDEcD)の代表による日本への視察ミッションが、ヒラノテクシード本社を訪問した際に行われた。GDEcDのパット・ウィルソン長官は「ヒラノテクシードのノークロス市への投資は、国際企業がジョージア州を米国市場への信頼できる入り口としてとらえていることの表れだ。日本・米国南東部会(注2)のような州政府レベルでの取り組みや、長年にわたる国際的プレゼンスにより、企業との関係を育み、機会につながっている」と語った。また、ヒラノテクシードの岡田薫代表取締役社長は「ノークロス市に米国初のオフィスを開設できることをうれしく思う。この戦略的な立地により、米国のお客様により良いサービスを提供し、米国市場での足跡を広げることが可能になる」と語った。

(注1)グウィネット郡は、世界で最も利用者の多い空港であるアトランタのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(2024年4月22日記事参照)から車で約40分の距離に位置する。

(注2)日本と米国南東部諸州の相互交流を図る組織として1975年に設立され,日米の経済関係の一層の発展のため、南東部7州(アラバマ、サウスカロライナ、ジョージア、テネシー、ノースカロライナ、フロリダ、ミシシッピ)の知事や商務長官をはじめとする州政府関係者と、7州で事業を展開する企業関係者が参加する合同会議を日米交互に毎年開催(2023年10月16日記事参照)。2024年は10月27~29日の日程でノースカロライナ州シャーロットでの開催を予定している。

(横山華子)

(米国、日本)

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