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1~6月の電力状況、猛暑で北部に節電要請(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年7月20日 1時10分

添付資料PDFファイル(90 KB)

ベトナム電力総公社(EVN)は7月11日、2021年上半期(1~6月)の電力運用状況を報告した。2021年上半期の発電量(輸入を含む)は、前年同期比7.4%増の12万8,510ギガワット時(GWh)となった。

2021年上半期の発電量を電源別にみると、石炭火力発電が6万6,670GWhで発電量の過半を占めた(添付資料表1参照)。水力発電は3万460GWh、ガス火力発電は1万5,660GWh、再生可能エネルギー(太陽光、風力、バイオマス)発電は1万4,690GWhだった。

ベトナムでは5~6月にかけて、北部と中部は猛暑に見舞われた。空調などの使用が増え、日中の電力消費が増大した結果、ピーク電力は6月21日に4万2,146メガワット(MW)を記録した。これは過去最大で、前年のピーク電力を10%上回った(添付資料表2参照)。

電力供給にも問題が生じている。晴れの日が続いていることで、北部の主要なダムの水位が低下し、水力発電所の発電能力が制限されている。また、気温の高い状態が続くことで、送電線や変電所で局所的な障害が生じるリスクも抱えている。北部の火力発電所の中には、気温上昇に伴うさまざまな要因で発電量を減らしているところもあるという。EVN傘下のハノイ電力公社のレ・アイン・ズオン副局長は、新型コロナウイルスの感染防止措置で、在宅勤務やオンライン授業が増えていること、隔離施設や医療施設の維持管理が優先されていることも、電力需要の増加につながっていると説明する。

北部の工業団地に節電要請も

猛暑で電力の需給バランスが悪化したため、EVNは北部で節電を呼び掛けている。ハノイ市やハイフォン市では、工業団地に対して突然、使用電力を削減するよう要請がくる事態が起きている。急に工場の稼働率を抑える必要が生じるなど、入居企業の生産活動に影響を及ぼしている。北部の電源は、水力発電と石炭火力発電が大半を占めている。発電設備容量が拡大しない限り、毎年、5~6月を中心に節電要請が出る可能性がある。

EVNは、北部ではホアビン水力発電所の拡張、ハイズオン火力発電所からの電力供給開始を急ぐなど、十分な電力確保に向けて努める方針だ。

(庄浩充)

(ベトナム)

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