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7月のインド乗用車販売はマイナス成長、二輪はホンダがシェア1位に(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月20日 0時20分

添付資料PDFファイル(153 KB)

インド自動車工業会(SIAM)は8月14日、7月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は、前年同月比2.0%減の29万6,785台で、2022年4月以来のマイナス成長となった(添付資料表1参照)。なお、表1の数字には含まれていないが、地場タタ・モーターズの乗用車販売台数を含めると、34万1,510台に上る(注)。タタを除く自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)では、前年同月比9.5%増の179万7,571台で、比較的緩やかな成長にとどまった。

SIAMのビノド・アガルワル会長は「二輪車、三輪車は好調に推移したが、乗用車と商用車はマイナス成長となった。しかし、雨季の平均を上回る降水量が祝祭期と相まって、短期的に自動車業界の成長を促進する可能性が高い。加えて、インフラや農村地域への財政支援が盛り込まれた(7月発表の)国家予算が中期的に自動車業界に良い影響を与えるはずだ」とコメントした。

メーカー別乗用車販売では、前月から上位に変動はなく、ルノーが順位を落とし、フォルクスワーゲン(VW)、JSW・MGモーター(上海汽車集団傘下のMGモーターに鉄鋼大手JSWグループが出資して社名を変更)が繰り上がった。首位のマルチ・スズキが13万7,463台で前年同月比9.6%減、次いで現代が4万9,013台で同3.3%減と不調だった(添付資料表2参照)。続く地場マヒンドラ&マヒンドラは同15.0%増(4万1,623台)、トヨタ・キルロスカは同42.3%増(2万9,526台)と伸びを見せた。なお、統計に含まれていないタタ・モーターズは、電気自動車(EV)を含めて同6.1%減の4万4,725台で、前月に続き3位相当につけた(同社発表)。

車種別にみると、首位はスズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など計5万8,682台)で、前年同月比12.5%減と不調だった。2位以下は変わらずにUVが占めており、マルチ・スズキのコンパクトUV(「ブレッツァ」など計2万8,030台)が同16.4%減、同社のUV(「グランドビターラ」など計2万5,098台)が同7.1%増で続く。4位はマヒンドラ&マヒンドラのSUV(「ボレロ、Kuv100」など計2万1,150台)で、同8.9%増だった。

二輪車販売は、前年同月比12.5%増の144万1,694台だった(添付資料表1、表3参照)。前月と同じくスクーターが2桁の伸びを見せ(同29.2%増)、オートバイ、モペッドの1桁増を補ったかたちだ。メーカー別にみると、ホンダがヒーローを抜いてシェア1位に浮上し、43万9,118台で前年同月比41.3%増だった。オートバイ(「シャイン」など14万590台)が同40.1%増、スクーター(「アクティバ」「アビエーター」など22万9,076台)は同28.3%増といった好調が下支えしたと考えられる。

(注)タタ・モーターズの販売台数は単月の乗用車販売台数のみ公開。自動車販売台数全体とセグメント別、メーカー別、車種別、二輪車、三輪車統計には含まれない。

(岩井澪佳)

(インド)

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