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労働党のスターマー党首が新首相に就任、スナク氏は保守党党首辞任へ(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月8日 13時50分

添付資料PDFファイル(202 KB)

英国で7月4日行われた総選挙で大勝した労働党(2024年7月5日記事参照)のキア・スターマー党首は5日、国王チャールズ3世による任命を受けて、首相に就任した。その後、首相官邸で就任演説を行った。

演説では、保守党のリシ・スナク前首相に対し、これまでの貢献への謝意を示しつつ、今回の選挙で人々は「変化」に投票したと述べた。政治を「人々への奉仕」に回帰させると続け、支持政党にかかわらず、国民に資する政権運営を行うと表明した。さらに、今回の選挙で受けた明確な付託に基づいて変化をもたらし、奉仕する政治を回復、政治への信頼を取り戻すと述べた。

スターマー首相は新政権の組閣も実施した(添付資料表参照)。副首相兼レベリングアップ・住宅・コミュニティー相にアンジェラ・レイナ―氏、財務相にレイチェル・リーブス氏を任命。女性初の財務相となるリーブス氏をはじめ、閣僚の約半数を女性が占める人事となった。

リーブス氏は財務省に対する声明の中で、労働党政権の中心となるミッションを経済成長の回復と位置づけると表明した。そのために英国の基礎を修復し再建するという課題と責任に取り組み、新たな産業戦略で企業と連携して取り組むことで、企業にとって開かれた国にしていくとした。また、家庭に対しては、生活費上昇の根本的な原因への対応、労働に対する報酬の改善、国営医療サービス(NHS)や教育の再建、国内全体での機会拡大に取り組んでいくと続けた。

その他のポストについては、内閣府で首相に次ぐポストのランカスター公領相に、今回の総選挙で党の選挙活動の調整を担い、勝利の立役者となったパット・マクファッデン氏(「BBC」7月5日)を任命。内務相にはイベット・クーパー氏、外務・英連邦・開発相にはデービッド・ラミー氏が就任した。

一方、大敗を喫した保守党のスナク党首は5日、スターマー氏の就任演説に先立ち、首相官邸で首相としての最後の演説をした。今回の敗北について党の関係者に謝罪し、次期党首選に向けた正式な準備が整った段階で党首の座を退くことを発表した。報道では、ケミ・ベイデノック・前ビジネス・通商相、ジェームズ・クレバリー前内務相、スエラ・ブレイバマン元内務相などが次期党首候補として取り沙汰されている。

(山田恭之)

(英国)

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