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第2四半期のGDP成長率は前期比1.5%、内需が好調(ポーランド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月6日 0時50分

添付資料PDFファイル(102 KB)

ポーランド中央統計局(GUS)は8月29日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前期比1.5%、前年同期比4.0%と発表した(プレスリリース、添付資料表参照)。対外貿易収支が悪化するも、国内需要の増加に後押しされ、4四半期連続でのプラス成長となった。

第2四半期のGDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、国内需要は4四半期連続で改善し2.1%増、最終消費支出も1.0%増となった。そのうち個人消費は0.7%増、政府消費支出は1.3%増と堅調な伸び率を維持している。一方、総資本形成は前期に7.6%減となったが、当期は7.0%増と持ち直した。そのうち総固定資本形成は2.5%増と前期の2.7%減を取り戻すかたちとなった。なお、輸出は1.8%増、輸入は2.8%増となり、ともにプラス成長だった。

産業別にみると、全項目で前期比プラス成長を記録した。製造業は3.3%増で最大の伸びをみせた。また、建設業と運輸倉庫業は1.7%増、金融・保険業は0.9%増となった。

ポーランドの大手銀行、ペカオ銀行のエコノミストは、第2四半期のGDP成長率に関しては大方の低い予想に反して良い結果だったとみている。一方、内需主導の景気回復となっているものの、個人消費が上がっていないことを指摘している。政府消費・投資が成長を後押ししているが、その伸びは今のところ十分とは言えないとしている。2024年通年のGDP成長率は前年比3.0%、2025年はEU資金の凍結解除(2024年3月12日記事参照)により前年比4.3%に加速するとの予測を維持する、との見解を示した。

(ニーナ・ルッベ)

(ポーランド)

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