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第3四半期のGDP成長率、EUとユーロ圏ともに前期比0.4%(EU、ユーロ圏)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月12日 1時10分

添付資料PDFファイル(120 KB)

EU統計局(ユーロスタット)は12月6日、2024年第3四半期(7~9月)のEU27カ国とユーロ圏20カ国の実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)は、ともに前期の0.2%から拡大し、0.4%になったと発表した(プレスリリース、添付資料表1、2参照)。

EUの第3四半期の実質GDP成長率(前期比)を需要項目別でみると、個人消費は前期の0.1%増から0.6%増(寄与度:0.3ポイント)、総固定資本形成は前期の2.1%減から1.0%増(0.2ポイント)と伸び、成長を牽引した。一方、政府消費支出は1.1%増から0.5%増(0.1ポイント)に縮小した。輸出は前期の1.5%増から1.2%減とマイナスに転じ、輸入は前期の1.1%増から0.3%増に縮小したことで、純輸出はGDPを0.7ポイント押し下げた。

EUの第3四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、加盟国間でばらつきがみられる(添付資料表2参照)。アイルランド(3.5%)、デンマーク、リトアニア(ともに1.2%)、キプロス(1.0%)の4カ国では1.0%以上の成長率だった。一方、ハンガリー(マイナス0.7%)、ラトビア(マイナス0.2%)、ルーマニア、ポーランド、オーストリア(それぞれマイナス0.1%)の5カ国ではマイナス成長となった。ユーロ圏の主要4カ国は、スペイン(0.8%)、フランス(0.4%)、ドイツ(0.1%)はプラス成長を維持し、イタリア(0.0%)は横ばいだった。

2024年第3四半期の雇用者数の伸び率は、EUは横ばい、ユーロ圏は0.2%増だった(添付資料表3参照)。国別でみると、クロアチア(1.5%増)とアイルランド(1.2%増)、マルタ(1.0%増)が1.0%以上の増加となった。一方、ルーマニア(3.1%減)、エストニア(1.2%減)などの8カ国では雇用者数が減少した。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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