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イブ・エア・モビリティ、eVTOLのプロトタイプ初号機を発表(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月30日 0時20分

添付資料PDFファイル(170 KB)

ブラジル大手航空機メーカー、エンブラエルのグループ会社であるイブ・エア・モビリティ(EVE)は7月21日、英国で開催された航空宇宙分野の国際的な展示会である「ファーンボロー・エアショー」で、開発中の電動垂直離着陸機(eVTOL)の実物大プロトタイプの初号機を発表した。EVEのヨハン・ボーデCEO(最高経営責任者)は、同日付同社公式サイトで「次のステップは徹底的なテストを実施することだ。これにより、われわれのeVTOLの高いパフォーマンスと、安全性の高さが明らかになるだろう」と述べた。

ボーデ氏は、7月22日付ロイターのインタビューで、eVTOLの陸上でのテストは2024年7月中に開始されるものの、飛行試験は2024年末か2025年初頭に行われる予定だと説明した。開発中のeVTOLは、パイロット1人、乗客4人の計5人が搭乗できるが、今回発表されたプロトタイプにはパイロット席やキャビンは備え付けられていない。ボーデ氏によると、「飛行する際の空気力学的な性質、離陸、そして垂直飛行から水平飛行への転換を正確に調べるためにフルリモート操作が可能なプロトタイプにした」とのことだ。

開発中のeVTOLは2026年までに完成する予定で、生産工場はサンパウロ州タウバテ市に建設される(2023年8月2日記事参照)。2021年6月以降、国内外から発注が相次いでおり(2021年8月26日記事参照)、現時点では2,900機を受注している(添付資料表参照)。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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