第2四半期のGDP成長率、前期比マイナス0.2%、内需振るわず(韓国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月1日 0時25分
韓国銀行(中央銀行)は7月25日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(速報値)が前期比マイナス0.2%だったと発表した。2022年第4四半期(10~12月)のマイナス0.5%以来のマイナス成長となった。2024年第1四半期(1~3月)が前期比1.3%と高い成長率だったことによる反動と、民間消費や建設投資の不振、輸入の増加による純輸出の減少などが要因として挙げられる。一方で、前年同期比は2.3%で、2021年第1四半期以降、プラス成長が続いている。
2024年第2四半期の支出項目別実質GDP成長率(前期比)のポイントは次のとおり(添付資料表1参照、前年同期比の支出項目別実質GDP成長率は添付資料表2参照)。
民間消費:教育などのサービスが小幅に増加したが、乗用車、衣類などの財貨が不振で、0.2%減少。
政府消費:物件費を中心に0.7%増。
建設投資:建築(住居用)、土木が減少し、1.1%減少。
設備投資:自動車などの輸送機械は増加したものの、半導体製造用装置などの機械類が減少し、2.1%減。
輸出入:輸出は自動車、化学製品などを中心に0.9%増加し、輸入は原油、石油製品などを中心に1.2%増。
業種別にみると、農林漁業は畜産業と漁業を中心に5.4%増、製造業は輸送機械などを中心に0.7%増、電気・ガス・水道事業は0.8%減となった。さらに、建設業は建築、土木の減少により5.4%減、サービス業は運送業などが増加したものの、情報通信業、卸・小売業、宿泊飲食業などが減少し、前期比と同様になった。
シン・スンチョル韓国銀行経済統計局長は同日の記者会見で「景気低迷を憂慮するほどではない。現状の成長率を維持すれば、年間のGDP成長率の成長率は予測どおり2.5%を達成するだろう」と述べた(2024年5月29日記事参照)。しかし、韓国銀行の見方に対し、「毎日経済」(7月25日、社説)は、これまでは輸出の好調が内需低迷を補ってきたが、不確実性が高いため、政府は内需促進策と投資活性化の対策をするべきと指摘した。
(益森有祐実)
(韓国)
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