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ロータスフードグループ、ホーチミン市における日本食の飲食店チェーンの店舗拡大(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月2日 0時10分

丸亀製麵、CoCo壱番屋、吉野家など、日本食の飲食店チェーンのベトナム国内FCライセンスを持つ地場企業ロータスフードグループ(注1)は5月13日、ホーチミン市中心部から約4キロ(車で20分)の同市10区に「吉野家(YOSHINOYA)」の2号店をオープンした。新店舗は、総フロア面積195平方メートル、全80席の2階建ての路面店だ。ロータスフードグループのレ・バン・メイ社長(注2)によれば、事前の聞き取り調査で、日本食レストランが周辺に少ない一方、ニーズが高かったことが出店の決め手になったという。オープン初日から連日の盛況で、開店後1カ月間で約7,000人が来店し、その9割がベトナム人だったという(6月14日ジェトロヒアリング)。

提供するメニューは1号店(注3)と同様に、日本の吉野家の牛丼をオリジナルメニューとし、ベトナム人の好む味付けのメニューや、牛丼と牛肉ステーキのコンボメニューなど、ベトナム人の好む食感をアレンジしたセットメニューを多くそろえている。セットメニューの価格帯は、地元のファストフード麺類の5倍程度の20万ドン(約1,260円、1ドン=約0.0063円)前後の設定だ。量より質を重視し、明るくおしゃれな店内で家族や友人とゆっくり食事を楽しむ日本のファミリーレストランの雰囲気を提供している。また、ベトナムならではの工夫の1つとして、SNSでの写真共有が好きなベトナム人向けのフォトスポットを店内に設置した。メイ社長は「メニューと同様、ベトナム人のライフスタイルに合わせローカライズしたことで、多くの人に受け入れられて注目されている」と語った。

また、2024年10月には、同店から200メートルほど離れた場所に、ロータスフードグループが手掛ける日本食レストランを集めた飲食施設「Washoku Garden2」がオープンの予定だ。ホーチミン市1区の「Washoku Garden」と同様に、同グループがフランチャイズとして手掛ける丸亀製麺、CoCo壱番屋、Conservo(コンセルボ)が入居することになっている。

写真 YOSHINOYA2号店の外観(左)、店内と吉野家ロゴのフォトスポット(右)(ともにロータスフードグループ提供)

YOSHINOYA2号店の外観(左)、店内と吉野家ロゴのフォトスポット(右)(ともにロータスフードグループ提供)

(注1)現在、複数の日本食の飲食店FCライセンスや日本ブランドをはじめ、直営やフランチャイズ、合弁事業でホーチミン市を中心に外食事業8ブランド(28店舗)を展開している。

(注2)ロータスフードグループの創業者兼CEO。2023年、農林水産省は同氏を「日本食普及の親善大使」に任命(2023年12月28日記事参照)。

(注3)ホーチミン1区のレタントン(Le Thanh Ton)にある「Washoku Garden」に入居し、2020年3月から営業開始。

(河西朝子)

(ベトナム)

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