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モザンビーク総選挙、現政権優勢との見方も(モザンビーク)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月16日 16時15分

モザンビークは10月9日、大統領・国会議員・州議会議員選挙の投票日を迎えた。有権者登録数は1,700万人を超え、EUを含む国内外の公的組織・市民団体が派遣した監視団が見守る中、国内8,737カ所、海外344カ所(注)の投票所で投票が行われた。総勢179人の選挙監視員を派遣したEU選挙監視団(EU EOM)は10月11日、選挙監視ミッションの暫定評価声明を発表し、選挙運動から投票日まではおおむね平和的で秩序だっていたと評価した。一方、モザンビークの選挙管理機関への信頼性の欠如と、投票直後から始まった集計プロセスは組織立っておらず、公明さに欠けている点があると指摘している。

選挙法では、投票後3日(10月12日)に郡ごとの集計、投票後5日(10月14日)に州ごとの集計を完了することが規定されており、投票後15日(10月24日)にモザンビーク選挙管理委員会(CNE)が公式集計結果を発表することとなっている。10月14日時点でCNEは選挙結果に関する情報を発信していないが、メディアは郡選挙管理委員会(CDE)などが公開・提供した暫定集計情報をもとに、限られた地域における暫定結果を報じている。

モザンビークの独立系メディア「ジタマール」は10月14日、マプト市、イニャンバネ州、カーボデルガード州のいずれの地域でも現与党「モザンビーク解放戦線(FRELIMO)」の擁立候補ダニエル・シャポ氏が大統領選で勝利したと速報した。シャポ氏はいずれの地域でも50%を超える得票率を獲得したとしており、無所属候補のベナンシオ・モンドラーネ氏がそれに続いた。国会議員選挙ではFRELIMOが最多得票となり、モンドラーネ氏の後援政党である「モザンビーク発展のための楽観的な党(PODEMOS)」が続く。暫定結果の公開とともに、モザンビーク国内の報道や政策系NGOの見方は、大統領選が事実上、シャポ氏とモンドラーネ氏の一騎打ちとし、国会の議席をめぐっては、これまで議席がなかったPODEMOSが躍進しているという論調が多数を占めている。

(注)一部の投票所は投票用紙の配送遅延などの問題により投票を実施できず、10月12日に再投票日が設けられた。

(松永篤)

(モザンビーク)

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