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英政府、FTA交渉再開を発表、GCCとインドに注目(英国、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、インド、イスラエル、韓国、スイス、トルコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月31日 13時30分

添付資料PDFファイル(128 KB)

英国政府は7月29日、湾岸協力会議(GCC、注)、インド、イスラエル、韓国、スイス、トルコとの自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を再開すると発表した。労働党のスターマー新政権として、保守党のスナク前政権時代から行われていた交渉を再開する意向を示したかたちだ。最初の交渉は2024年秋に行われる見通し。

また、政府は今後、通商戦略を公表することも計画している。同戦略を通じてEUとの関係を再構築し、より多くの中小企業の輸出を支援、貿易や雇用などへの不要な障壁も削減するとしている。

今回再開が発表されたFTA交渉の進捗状況は次のとおり(2024年4月8日時点)。

GCC:いずれの国ともFTAは未締結。交渉は2022年6月に開始。
インド:FTA未締結。交渉は2022年1月に開始。
イスラエル:EUから継承した協定の更新に向けた交渉を2022年7月に開始。
韓国:EUから継承した協定の更新に向けた交渉を2023年11月に開始。
スイス:EUから継承した協定の更新に向けた交渉を2023年5月に開始。
トルコ:EUから継承した協定の更新に向けた交渉を2024年3月に開始。

今回の発表では、近年の相互投資実績や将来の経済見通しの観点から、特にGCC、インドとの貿易協定が大きな経済的チャンスとなることを強調した(添付資料表参照)。

(注)バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が加盟する地域協力会議。

(松丸晴香)

(英国、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、インド、イスラエル、韓国、スイス、トルコ)

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