1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

第4回国際展示会・会議「リビルド・ウクライナ」がワルシャワで開催、国際協力で復興支援加速へ(ポーランド、ウクライナ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月21日 0時5分

ポーランド・ワルシャワで11月13~14日、第4回国際展示会&会議「リビルド・ウクライナ:建設&エネルギー(ReBuild Ukraine: Construction & Energy)」が開催された。

同展示会は、ウクライナの経済再建に必要な復興プロジェクト、資材、技術、設備、投資に焦点を当て、30カ国以上から約540社が出展した。業種としては建設、エネルギー、電力、ロジスティクス関連が多くみられた。

また、会場には17カ国のナショナルパビリオンが設置され、各国の企業や政府機関が展示を行った。ウクライナからは17の自治体が参加し、同国の復旧に向けた約130のプロジェクトを紹介することで、国際機関による復興支援を呼び掛けた。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

日本からはDENZAI、パナソニックの2社が出展した。重量物輸送・重機揚重建設・風力発電建設事業を手掛けるDENZAI(代表取締役社長・上村浩貴)のイ・スンジュン氏は「戦後復興を見据え、ウクライナ市場への参入を試みている。ウクライナに拠点を設ける場合、渡航制限や商業登記が障壁となる。そのため、弊社経営幹部は、ポーランドを拠点に活動することも検討している。政府間協議により、ウクライナでのビジネスがより円滑になることを期待する」と述べた。

また、ウクライナでヒートポンプ暖房事業などを展開しているパナソニック・ウクライナのビタリー・ポプラフスキー氏は「ヒートポンプの稼働には電力が欠かせないが、戦争によって多くの発電所が破壊・占領され、戦前と比較して国内電力供給の約70%が失われた。ウクライナのインフラ復旧・復興が事業の加速につながるだろう」と強調した。

写真 日本企業の展示ブース(ジェトロ撮影)

日本企業の展示ブース(ジェトロ撮影)

ウクライナからの出展企業で、太陽光発電所の建設を手掛けるエルベオル・エネルギー(Alveor-Energy)のセルヒー・クズニェツォフ最高経営責任者(CEO)は「太陽光発電所の復旧のための投資や資金調達のために、国際企業とのつながりを模索している。戦争によって破壊された発電設備の交換などは膨大な作業だ」と語った。同社の展示ブースには、一時ロシアの占領下にあったムィコラーイウ州のスニフリフカから回収されたソーラーパネルが展示されていた。

写真 ウクライナ企業の展示ブース(ジェトロ撮影)

ウクライナ企業の展示ブース(ジェトロ撮影)

なお、第5回「リビルド・ウクライナ」は、ワルシャワにおいて2025年11月25~26日に開催される予定だ。また、関連イベントとして、イタリア・ローマにおいて2025年7月10~11日に「ウクライナ復興会議」の開催が予定されている。

(金杉知紀、ナザロバ・ディアナ)

(ポーランド、ウクライナ、日本)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください