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米FRB、4会合ぶりに政策金利を据え置き(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月30日 11時50分

添付資料PDFファイル(130 KB)

米国連邦準備制度理事会(FRB)は1月28~29日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利のフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を4会合ぶりに据え置くことを決定した(添付資料図参照)。誘導目標は4.25~4.50%のままとなる。据え置きは市場予想どおり。なお、FOMCで投票権を持つメンバー(注)のうち、4人の地区連銀総裁は毎年のローテーションに伴い、今会合から変更となっている。

発表された声明文では、雇用に関する判断が上方修正され、「失業率は低水準で安定し、労働市場は堅調」とした。また、インフレに関しては、「やや上昇している」との見解を維持する一方で、前月まで記載されていた「物価安定目標である2%に向かって進展が見られる」との表現が削除されている。ただし、この削除自体は何らかの政策的なシグナルを送る目的での変更ではないもようだ。今後の金融政策スタンスに関して、ジェローム・パウエル議長は記者会見で、これまでの利下げによって以前よりも政策スタンスが大幅に緩和されているほか、経済も引き続き堅調であることから、利下げを急ぐ必要はないとの考えを示した。

記者会見では、トランプ政権の政策が金融政策に及ぼす影響についての質疑がされたが、パウエル議長は「関税政策、移民政策、財政政策、規制緩和がどうなるのかはわからない。ようやく見えてきたばかりで、まだ十分ではない」とし、これに反応して政策決定を下すのはまだ早い、との見解を示した。また、ドナルド・トランプ大統領から金融政策に対する要求を直接受けたか、との質問に対しては、トランプ大統領とは「まだコンタクトをとっていない」と回答した。

(注)FOMCで投票権を持つ者は、FRB理事7人および地区連銀総裁5人。地区連銀総裁のうち、ニューヨーク連銀総裁は常時投票権を有し、その他の4人はニューヨーク連銀を除く11連銀総裁が毎年輪番で投票権を持つ。2025年に投票権を持つのは、シカゴ連銀、ボストン連銀、セントルイス連銀、カンザスシティー連銀。

(加藤翔一)

(米国)

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