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工作機械見本市METALEX2024が開催、ジェトロは新特設ブース「Japan Innovators」を設置(タイ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月16日 9時30分

タイのバンコク国際貿易展示場(BITEC)で1120日から23日までの4日間、ASEAN最大級の工作機械・金属加工関連見本市「METALEX 2024」が開催された。ジェトロは前年(2023年11月24日記事参照)に続いてジェトロパビリオンを設置し、タイおよびASEANでの販路拡大を目指す日系企業を支援した。

写真 ジェトロパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

主催者によると、同見本市では国内外から52カ国・地域の企業が出展した。出展社数の上位5カ国・地域は、中国(253社)、日本(175社)、タイ(151社)、台湾(99社)、ドイツ(96社)となった。中国からの出展社数が大きく増加(前回は213社)しており、昨今の電気自動車(EV)を中心とした、中国企業のタイへの進出拡大傾向の影響がうかがえる。また、来場者数は4日間で101,937人に達し、前年比で3,000人以上増えたほか、新型コロナ禍収束後の2022年から右肩上がりで伸びている。日本からは、茨城県、東京都、長野県、京都府が独自に自治体ブースを設置し、各自治体の企業の出展支援を行った。

写真 台湾パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

台湾パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロパビリオンでは29社が出展した。現地の設備メーカーやシステムインテグレータと協業することで、製造業DX提案を行うYN2-TECH(出資会社は中村機工)や、高い指向性と視認性を持つLEDライト(ホロライト)をクレーンなどに取り付け、工場内の危険エリアを可視化し、安全性向上を図るパイフォトニクスのほかに、日本アイリッヒ(高性能混合ミキサー)、新興電機(マルチコネクターと機密検査用シールクランプ)といったMETALEXジェトロパビリオンへの初出展企業も10社となった(パイフォトニクスも初出展企業に含まれる)。初出展した企業からは「初めての出展だったが、大いに手応えを感じるとともに、もっと適切な準備をすれば、さらなる成果を得られるように思った」と今回の出展への成果と今後の出展への意欲を示す声も聞かれた。

写真 開催初日の午前中でもにぎわう会場(ジェトロ撮影)

開催初日の午前中でもにぎわう会場(ジェトロ撮影)

また、今回のMETALEXでジェトロは、新たに特設ブース「Japan Innovators」をパビリオン内に設置した。同ブースには、タイ国内製造業のデジタル化・省人化ニーズの取り込みを狙い、先進的な製品やソリューションを提供する3社が出展した。マニュアルの映像化・共有システムを提供する株式会社スタディストは、人工知能(AI)を活用したシステムにより、属人化しがちな業務知識を可視化し、社員の退職によるナレッジの損失などを防ぐ。そのほか、図面データ活用クラウドにより、図面と関連データをセットにして管理することで業務を効率化するキャディ、クラウド録画サービスにより産業現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を図るセーフィーが出展した。

写真 新たに設置した特設ブース「Japan Innovators」(ジェトロ撮影)

新たに設置した特設ブース「Japan Innovators」(ジェトロ撮影)

タイに既に進出済みの出展企業の中には、「タイも日本と同様、少子高齢化の流れからデジタル化による効率化は不可欠」として、タイにおけるDXの流れに商機を見いだす企業も見られた。そのほか、特設ブース出展企業からは「DX化を進めることで、現地化を後押しすることができる」「デジタル化で製造現場のどこで問題が発生したか把握でき、さらに問題発生時の現場を動画検証することで、抜本的な問題の解決を図ることができる」といった、タイ製造現場での諸問題の解決に向けた声も聞かれた。

(藤田豊)

(タイ、日本)

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