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粤港澳大湾区の5都市を結ぶ都市間鉄道が開通(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月4日 0時0分

中国の広東省交通運輸庁は5月26日、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)の都市間鉄道4路線が全面開通・運行を開始したと発表した。広仏南環都市間鉄道、仏莞都市間鉄道が26日に開通し、すでに運営されている莞恵都市間鉄道、仏肇都市間鉄道と接続し、粤港澳大湾区の恵州市、東莞市、広州市、仏山市、肇慶市の5都市を結ぶ、全長258キロメートルの東西方向の大動脈が構築された(注1)。この大動脈は粤港澳大湾区における最長の都市間鉄道で、粤港澳大湾区の「1時間生活圏(注2)」の形成に重要な意義を持つ、と報じられている(「新華社」5月26日)。

全線には39の駅が設置され、うち、広州市内5駅、仏山市内9駅、肇慶市内6駅、東莞市内12駅、恵州市内7駅となっている。列車の最高速度は時速200キロメートルで、広州市番禺区から、30分で仏山市、東莞市に到着でき、60分で肇慶市、恵州市に到着できる。平均運行間隔は26分となる。

都市間鉄道の利用には、オンラインチケット購入システム「12306(注3)」で切符を購入して乗車するほか、実名認証済みの「広州地鉄」アプリの都市間乗車コードや全国交通系ICカードを使用して乗車することもできる。乗車手続きは地下鉄を搭乗するように便利だ。

央視新聞の5月27日付の報道によれば、粤港澳大湾区の香港、マカオを除く9都市間では、毎日延べ600万人が移動している。広州市と他8都市間は、毎日延べ307万人が移動している。地下鉄同様の都市間鉄道は、都市をまたぐ通勤者にとって、通勤時間の短縮や、通勤コストの削減などの利点がある。運営会社の予測では、平日の1日当たりの利用者数は約3万人超、週末の1日当たりの利用者数は約5万人超となる見通しだ(「央視網」5月27日)。

(注1)5都市は西から肇慶市、仏山市、広州市、東莞市、恵州市。これまで肇慶~仏山間、東莞~恵州間のみ開通していたが、今回仏山~広州~東莞間の鉄道が開通した。路線図は広東省交通運輸庁ウェブサイト参照。

(注2)「1時間生活圏」は、1時間で通学や通勤、それに通院や買い物などで移動する範囲。

(注3)「12306」は、中国の鉄道チケットの予約・購入・変更・払い戻しが可能なオンラインシステムで、ウェブサイトとアプリでサービスを提供している。

(汪涵芷)

(中国)

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