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ネタニヤフ首相が米議会で演説、両国の団結を訴え(イスラエル、パレスチナ、米国、イラン、アラブ首長国連邦)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月25日 16時10分

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7月25日、米国連邦議会上下両院合同会議で演説を行った。ネタニヤフ首相の米国連邦議会での演説は4回目で、英国のウィンストン・チャーチル元首相の3回を上回り、外国首脳としては過去最多になった。

ネタニヤフ首相は冒頭、「中東ではイランのテロの枢軸と対峙(たいじ)しているが、勝利するには米国とイスラエルが団結しなければならない」と訴えた。ネタニヤフ首相は、ハマスによる襲撃を受けた2023年10月7日は「1941年12月7日(真珠湾攻撃)や2001年9月11日(米国同時多発テロ)と同様に、不名誉として永遠に語り継がれるだろう」と述べた。

ネタニヤフ首相は、人質およびその家族のために尽力し、イスラエルを心から支援してくれたジョー・バイデン大統領に感謝すると述べた。

ガザ地区で多くの民間人が犠牲になっていることに関し、ネタニヤフ首相は「イスラエルにとって、民間人の死は全て悲劇であるが、ハマスにとっては戦略だ。イスラエルが国際メディアで中傷され、勝利する前に戦争を終わらせるよう圧力をかけられるように、彼らは実のところパレスチナの市民が犠牲になることを望んでいる」と主張した。

ネタニヤフ首相は、「ハマスが降伏し、武装解除して人質を全員返せば、ガザでの戦争は明日にでも終わるが、そうしない場合には、イスラエルは、ハマスの軍事力とガザでの支配を破壊し、人質を全員帰還させるまで戦うだろう」と述べた。

戦闘終結後のガザでの統治について、ネタニヤフ首相は「私のビジョンは非武装化され、脱過激化されたガザであり、イスラエルはガザでの再入植を望んでいないが、ガザが再びイスラエルを脅かすことのないよう、ガザの治安管理を徹底しなければばらない」と主張した。

一方、ヒズボラに関しては、イスラエル北部の8万人の市民が自宅から避難し、事実上、自国の難民となっており、「われわれは彼らを故郷に帰すことに全力を尽くしている。われわれは外交的にこれを達成することを望んでいる。しかし、北部の国境の安全を回復し、国民を安全に故郷に帰すために必要なことは何でもやる」と述べ、全面戦争の可能性を示唆した。

ネタニヤフ首相は、ドナルド・トランプ前大統領のアブラハム合意(2020年9月17日記事参照)の仲介におけるリーダーシップや、ゴラン高原のイスラエルの主権を認めたこと、米国大使館をエルサレムに移転したことについて、感謝の意を表した。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、米国、イラン、アラブ首長国連邦)

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