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広東省、トランジットビザ免除対象の出国ターミナルを追加(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月31日 1時10分

中国・広東省の広州出入国国境検査本部(以下、広州辺検)は4月20日、同省でのトランジットビザ免除対象の出国ターミナルを4カ所追加し、即日で運用開始すると発表した。出国ターミナルは、これまで32カ所だったが(2019年5月21日記事参照)、今回4つの鉄道や港湾などが追加され、計36カ所となった。

ジェトロが5月21日に広州辺検に行ったヒアリングによると、新設された4カ所の出国ターミナルは既に稼働しているという。広東省では、2019年5月1日から外国人の144時間のトランジットビザ免除政策を実施している。有効期限3カ月以上の国際旅行証明書(パスポートなど)と、144時間以内の搭乗日と座席が確定した第三国・地域(香港・マカオ・台湾を含む)への乗り継ぎチケット(航空券、乗船券、列車券、香港・マカオへの乗車券を含む)を所持するなど(注1)の条件を満たす対象国(日本を含む54カ国)の外国人は、144時間ビザ免除政策を適用可能としている。

〇対象ターミナル:ビザ免除ターミナルは次のとおり。

入国ターミナル(3カ所):広州白雲空港、深セン宝安空港、掲陽潮汕空港
出国ターミナル(計36カ所)
空港(5カ所):広州白雲空港、深セン宝安空港、梅州空港、湛江空港、掲陽潮汕空港
鉄道(5カ所):広深港高鉄西九龍駅口岸(新規追加)、広州天河鉄道口岸(広州東駅)、東莞鉄道口岸(常平駅)、仏山鉄道口岸(仏山駅)、肇慶鉄道口岸(肇慶駅)(注2)
道路(10カ所):深セン文錦渡、砂頭角、皇崗、羅湖、深セン湾、福田、珠海拱北、横琴、港珠澳大橋珠海公路(新規追加)、蓮塘公路(新規追加)
港湾(16カ所):広州港、南沙港、蓮花山港、蛇口港、深セン空港併設港、九洲港、湾仔、万山港、闘門港、江門港、鶴山港、仏山高明港、容奇港、中山港、東莞虎門港、琶洲港澳客運(新規追加)

(注1)中国国家移民管理局によると、次の3点の条件を満たす必要がある(2023年10月11日記事参照)。(1)72時間もしくは144時間トランジットビザ発給対象国(日本を含む53カ国)の公民であること。日本国民への同ビザ免除措置は2023年1月29日から再開されている。(2)本人の国籍を証明できる有効期限3カ月以上の国際旅行証明書(パスポートなど)を所持しており、中国を経由して第三国・地域へ入境する条件を満たすこと。(3)72時間もしくは144時間以内の搭乗日と座席が確定された第三国・地域への乗り継ぎ航空券または関連証明書類を所持しており、記入済みの外国人入国カードを持ち、入国審査ブースで入国管理官の質問に応答すること。

(注2)広州天河鉄道口岸(広州東駅)、東莞鉄道口岸(常平駅)、仏山鉄道口岸(仏山駅)、肇慶鉄道口岸(肇慶駅)は現在、一時閉鎖のため使用不可となっている。

(汪涵芷)

(中国)

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