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ルーマニア、大統領や首相が相次ぎトランプ氏への祝意表明(ルーマニア、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月11日 14時25分

米国大統領選挙の結果を受け、ルーマニア政府首脳は相次いで、勝利したドナルド・トランプ前大統領への祝意を示した。クラウス・ヨハニス大統領は11月6日、同氏のX(旧Twitter)で祝意を投稿し、「ルーマニアは米国にとって強力で献身的な戦略的同盟国だ。両国間やそれを超える平和と繁栄、共通の利益を守るために協力しよう」と呼びかけた。

イオン・チョラク首相も同日、同じくXに「ルーマニアは戦略的パートナーシップを強化するために協力する準備ができている。新たなリーダーシップの下、全ての国民に平和と繁栄がもたらされることを願っている」と投稿した。

当地の民営テレビ局アンテナ3 CNNの局長兼ジャーナリストのミハイ・ガデア氏は「(トランプ氏の勝利は)ルーマニアにとって重要な機会をもたらすもので、心配する理由はない。1期目のトランプ政権下でルーマニアが苦しんだことはなく、東欧の中でもルーマニアとポーランドには投資がもたらされた。ルーマニアはこの機会を最大限に活用すべきだ」と述べる(11月6日付同局ウェブサイト)など、当地の報道でも歓迎の意を示した。

一方で、安全保障上の懸念の声もある。通信会社ディジのニュースサイト「ディジ24」では5日、トランプ氏勝利の場合のルーマニアへの影響について、専門家の見方を紹介した。在米ルーマニア大使館に外交官として勤務した経験を持ち、現在ワシントン在住のコンサルタントのユリア・フイウ氏はインタビューで、「トランプ政権の孤立主義的なアプローチ、黒海への関心の低下、EUとの経済関係の悪化がルーマニアにも影響を及ぼすだろう」とした。また、国内の米軍基地やNATOが建設を開始したばかりの欧州最大の基地への影響について問われ、「それは大きな疑問符であり、大きな不確実性がある。1期目の終盤にはトランプ氏はドイツ駐留米軍を大きく削減させた。ルーマニアはあらゆるシナリオに備えなければならない。これらに対処するための外交上の措置をとれるよう、最も楽観的なシナリオから最も悲観的なシナリオまでをテーブルに乗せておく必要がある」と主張した。

(アリーナ・フタディエフ)

(ルーマニア、米国)

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