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米次世代道路インフラ開発のキャブニュー、ミシガン州での実証プロジェクト開始を発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月10日 0時35分

米国の次世代道路インフラ開発のキャブニュー(Cavnue)は7月2日、州間高速道路94号線(I-94)で行うスマート道路プロジェクト「I-94コネクテッド&オートメーション・ビークル(CAV)コリドー」の最初の段階となる3マイル(約4.8キロ)区間の実証プロジェクト開始を発表した。この実証プロジェクトは、I-94上のローソンビルからベルビルの区間で行われる。最終的にはミシガン州アナーバーからデトロイトまでの約39マイル(約63キロ)を結ぶ世界初のスマート道路を敷設する計画だ。

同社は、センサーや高度な無線通信、道路のデジタルツイン(注)などの技術を活用し、先進する車両に前方の道路に存在するがれきや停車車両などの潜在的な安全上の危険を通知したり、交通渋滞を事前に知らせたりすることで、渋滞と排出ガスの両方を削減することができるとしている。現在実証プログラムを行っている区間の最初の部分には、センサーのついた55フィート(約17メートル)の支柱が中央分離帯に設置され、道路と交通状況に関する情報を収集しており、さらにソフトウエア開発モデルは、車道に置かれた車のタイヤと紙袋の違いを認識する学習などの訓練をしているとのことだ(7月3日デトロイトニュース)。

キャブニューは2020年にミシガン州政府からCAVコリドーの開発計画を共同で行なう開発責任者として選定されており、フォードやゼネラルモーターズ(GM)、ホンダ、トヨタ、現代、ステランティスなどの自動車メーカーやモビリティー関連会社と提携するなど、次世代道路インフラの開発で重要な役割を担っている(2022年5月9日記事参照)。

(注)現実の空間から収集したさまざまなデータを基に、まるで双子のように、仮想空間でリアルタイムに再現する技術のこと。

(星野香織)

(米国)

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