OPECプラス8カ国、自主減産を2024年12月末まで1カ月延長することで合意(中東、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月5日 15時50分
OPECは11月3日、OPECプラス(注)に加盟するサウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーンの8カ国が、2024年12月から段階的に廃止される予定となっていた合計日量220万バレルの自主的追加減産を、12月末まで1カ月延長して実施することで合意したと発表した。
今回延長が決まった8カ国による自主減産は、2024年10月から2025年9月末にかけて段階的に廃止することで6月に合意しており(2024年6月4日記事参照)、その後9月に、実施期間を11月末まで2カ月間延長することが発表されていた(2024年9月6日記事参照)。
原油価格は2024年7月中旬から下落傾向にあったが、イランによるイスラエルへの攻撃(2024年10月3日記事参照)が行われた10月2日から一時的に上昇し、10月7日には米WTIが1バレル当たり77.76ドル、北海ブレントが81.74ドルとなった。その後は再び下落し、10月28日時点で米WTIが1バレル当たり67.65ドル、北海ブレントが71.87ドルとなっている(添付資料図参照)。
次回のOPECプラス第57回共同閣僚監視委員会(JMMC)と第38回閣僚会合は12月1日に開催の予定。
(注)OPEC加盟国であるイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラ、リビア、UAE、アルジェリア、ナイジェリア、ガボン、赤道ギニア、コンゴ共和国の12カ国と、非加盟の産油国であるアゼルバイジャン、バーレーン、ブラジル、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、スーダン、南スーダンの11カ国で構成される。
(久保田夏帆)
(中東、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)
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