12月のインフレ率は5.22%に低下、野菜価格はやや落ち着く(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月15日 13時55分
インド統計・計画実施省(MoSPI)が1月13日に発表した2024年12月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)は195.4ポイント(速報値)で、前年同月比5.22%の上昇にとどまった。前々月10月のCPIは6.21%で、14カ月ぶりにインド準備銀行(RBI、中央銀行)の定めるインフレ率の許容範囲(4%±2%)を超えたが、11月以降は再び範囲内に収まっている(添付資料図参照)。
同指数の品目の半分近くを占める食品のインフレ率(注2)は前年同月比8.39%と、引き続き高い水準にあるものの、ここ2カ月はやや落ち着きを見せている。モンスーン期の適量な降雨により野菜の生育が順調なことから、特にインフレの要因となっていた野菜の上昇率は26.56%と、42.18%だった10月以降は低下傾向にある。12月の全品目のインフレ率は都市部で4.58%、農村部で5.76%だった。
現地報道では、「インフレ率は2024年11月の5.5%から2024年12月には5.2%に低下したが、低下幅は予想より小さかった。2024/2025年度(2024年4月~2025年3月)第2四半期との比較では食品・飲料が低下の主要因となったものの、燃料、パン・たばこ・酒類などは緩やかに上昇した。野菜価格は現在も継続的に低下しており、2025年1月のCPIインフレ率は4.5~4.7%に低下すると予想する」との、エコノミストの声が紹介されている(「フィナンシャル・エクスプレス」紙1月13日)。
(注1)全国ベースのCPIは基準年の2012年を100とし、農村部と都市部の各CPIを加重平均したもの。
(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)のインフレ率を記載。
(篠田正大)
(インド)
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