ハリス氏とトランプ氏の接戦続く、6割強は2回目討論会実施を期待、米大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月25日 14時45分
11月の米国大統領選挙まで約40日となり、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領の選挙戦世論調査では接戦が続いている。
コネティカット州のキニピアク大学は9月24日、大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。第三政党の候補者も含めた大統領選挙を想定した問いでは、トランプ氏の支持率が48%、ハリス氏は47%と、1ポイント差だった。緑の党のジル・スタイン氏(1%)が続いた。
ハリス氏を熱心に支持するという回答は70%で、8月(75%)から低下した。一方、トランプ氏を熱心に支持するという回答は71%で、8月(68%)からやや上昇した。キニピアク大学の世論調査アナリストのティム・マロイ氏は「選挙日までのレースの最終段階では、支持者の熱狂をどの候補者が最後まで最もかき立てられるかに全ての目が向けられている。わずかな変化は、ハリス氏支持者の歓声が8月ほど大きくないことを示唆している」と述べた。
9月10日の討論会に続き、ハリス氏とトランプ氏の2回目の討論会を見たいという回答は64%だった。ハリス氏は10月にCNNが主催を提案している討論会に前向きだが、トランプ氏は期日前投票が開始されていることを理由に参加しないとしている。
「ニューヨーク・タイムズ」紙とシエナ大学が9月に激戦州(スイングステート)のアリゾナ、ノースカロライナ、ジョージアの3州で実施した世論調査(注2)によると、トランプ氏の支持率は3州ともハリス氏を上回った(注3)。特にトランプ氏への白人の支持率が高いジョージア州では、白人の支持率でハリス氏との較差が45ポイントと、8月(42ポイント、2024年8月20日記事参照)より広がった。他の州でもトランプ氏への白人支持率は高いが、ハリス氏との較差はアリゾナ州で14ポイント、ノースカロライナ州で24ポイントだった。
(注1)実施時期は9月19~22日、対象者は全米の投票予定者1,728人。
(注2)実施時期は9月17~21日、対象者はアリゾナ州、ノースカロライナ州、ジョージア州の登録有権者713人、682人、682人。
(注3)アリゾナ州:トランプ氏49%、ハリス氏45%、ノースカロライナ州:トランプ氏48%、ハリス氏47%、ジョージア州:トランプ氏:48%、ハリス氏44%。
(松岡智恵子)
(米国)
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