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米共和党の全国大会終了、ヘイリー氏に加え格闘技団体CEOや元プロレスラーも演説(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月22日 11時40分

米国の共和党全国大会が7月15~18日に、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された。初日の15日には、ドナルド・トランプ前大統領が同党の大統領候補者として、J.D.バンス氏が副大統領候補として指名された(2024年7月16日記事参照)。また、共和党の政策綱領(2024年7月9日記事参照)も正式に採択された。

大会2日目の16日には、トランプ氏と予備選を争ったニッキー・ヘイリー元国連大使が演説し、トランプ氏への支持を表明した。トランプ氏が銃撃された後に(2024年7月16日記事参照)、同氏からヘイリー氏に演説の打診が直接あったという。ヘイリー氏は5月に、11月の大統領選でトランプ氏に投票するとしていたものの、「私の支持者が何もせずにトランプ氏を支持することはない」とも述べ、一定の距離を保っていた(2024年5月23日記事参照)。今回、ヘイリー氏が支持を明言したことは、トランプ氏にとって共和党中道派の支持を得る上で追い風になるとみられる。

大会3日目の17日には、バンス氏が副大統領候補の指名受諾演説を行った。過去数十年間の民主・共和両党の政策を批判的に論じ、「バイデン政権の詐欺まがいの気候変動政策を否定し、米国の製造業を取り戻すための指導者として、トランプ氏が必要だ」などと訴えた(2024年7月19日記事参照)。

全国大会では多くの著名人による演説も行われた。大会最終日の18日には、トランプ氏が大統領候補者の指名受諾演説(2024年7月22日記事参照)を行う直前に、総合格闘技団体UFCの最高経営責任者(CEO)を務めるダナ・ホワイト氏が応援演説をした。同氏は「米国は強いリーダーを必要としており、世界は強い米国を必要としている」と述べ、指名受諾演説に臨むトランプ氏を紹介した。また、プロレス団体WWE(注1)の元CEOで、トランプ政権時の中小企業庁長官を務めたリンダ・マクマホン氏も演説を行った。マクマホン氏は現在、シンクタンクの米国第一政策研究所(AFPI)の会長も務める。AFPIに加え、トランプ氏の選挙陣営、「プロジェクト2025」を主導する保守系シンクタンクのヘリテージ財団の3者がトランプ氏を政策面で支援する主要な組織とされている(注2)。そのほか、日本やWWEなどでも活躍した元プロレスラーのハルク・ホーガン氏も応援演説を行った。トランプ氏は格闘技・プロレス愛好家として知られており、2017年の大統領就任以前にはWWEのリングに上がった経験があるほか、今でもUFCを観戦しているとされる。なお、ホワイト氏、マクマホン氏ともに、トランプ氏の大口献金者とされる。

(注1)2023年4月にUFCの親会社エンデバーがWWEの買収を発表し、同9月にはUFCとWWEを運営する新会社のTKOがニューヨーク証券取引所に上場した。TKOの合併時の企業価値は214億ドルで、当時、世界で2番目に価値の高いスポーツエンターテインメント企業とされた(フォーブス2023年4月3日)。

(注2)ただし、トランプ氏自身はプロジェクト2025との関係を否定するなど、公には一定の距離を保っているとされる。

(赤平大寿)

(米国)

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