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政策金利を9.5%に引き上げ、インフレ抑制が喫緊の課題(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月1日 0時55分

バングラデシュ銀行(中央銀行)は9月25日、政策金利を0.5ポイント引き上げ、9.5%とした。引き上げは2カ月連続となる(2024年9月4日記事参照)。高いインフレ率の抑制が暫定政権の喫緊の課題となっており、中銀は着実で即効性のある金融政策を講じることで、マクロ経済の安定化を急いでいる。

8月のインフレ率は前年同月比10.49%と、7月の11.66%を下回ったものの、依然として高い水準にある(2024年9月17日記事参照)。高い物価上昇率は全国民、特に低所得者層に対する経済的な負担が大きくのしかかっているため、暫定政権が最優先課題として取り組んでいる。

外国為替レートについては、8月下旬以来、中銀が許容する上限の1ドル=120タカで落ち着きを見せている。今後、ドルに対してタカ安が進行した場合、輸入品の価格が上昇し、さらなるインフレの上昇要因となるため、外国為替レートへの注視も必要だ。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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