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ジェトロ、山東日中食品産業(栄成)商談交流会を開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 1時20分

ジェトロは5月28日、中国の山東省威海市商務局、栄成市政府との共催で、「山東日中食品産業(栄成)商談交流会」を威海市に属する栄成市で開催した。中国国内での販売拡大、または調達強化を目指す日系企業17社が参加し、それら日系企業との商談のため、中国地場企業など30社以上が来場した。

威海市は中国初の沿海開放都市の1つであり、対外貿易が盛んで、進出日系企業は160社、同市企業と貿易関係のある日本企業は1,500社近くあるとされる。特に栄成市は、山東半島の最東端に位置し、海洋資源が豊富で、近海養殖と遠洋漁業が盛んで2023年の水産物生産量は178万4,000トンにのぼり、全国県級レベルでは42年連続トップだ。また、水産加工産業および「預制菜(注)」産業も集積しており、海洋食品および医薬産業チェーン大企業146社を有する。全国最大のナマコ、イカ、マグロの精密加工拠点および調理冷凍食品、海産品缶詰、深海魚油カプセルなどの生産拠点でもある。日本企業のOEM生産を受けての日本への輸出が盛んな一方、中国国内市場向けにも製品を開発し、生産している。今回は特に、日系企業の水産品加工用液体塩こうじ、調味料、添加剤などに多くの商談が集まった。

日中企業間のみならず、日系企業間でも多数の商談が行われた。参加企業の1つである羅森(山東)便利(山東ローソン)は、2024年3月に山東省済南市に省内初となる17店舗を同時にオープンし、今後数年間で、山東省内に1,000店舗出店するとしている。同社からは、「今回の商談会で取引候補先とつながることができた」とのコメントがあった。ほかにも、1996年に設立され、山東省内で7店舗を出店している青島永旺東泰商業(青島イオン)、2006年に三井物産100%出資で設立された北京百望達商貿が日中企業とそれぞれ幅広く交流した。

また、同じ山東省内青島市の青島日本人会食品部会も、本商談会に合わせた現地視察を企画。商談会翌日には、近海から遠洋までの漁獲を扱う沙窩島遠洋漁港、現地食品大手企業の赤山集団、泰祥集団などを視察し、泰祥集団の調理済み水産加工食品試食も通じて、栄成市の水産業に対する知識を深めた。

(注)「預制菜」とは、あらかじめ加工・調理された食品を指し、包装後に直接または簡単な調理のみで食べることができる、日本での惣菜や半加工食品、調理済み食品などを指す。

(李燕)

(中国)

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