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アルジェリア・スタートアップ、ビバ・テクノロジーに多数出展(アルジェリア、フランス)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 0時0分

欧州最大のオープン・イノベーション・イベント「ビバ・テクノロジー2024」がフランス・パリで52225日に開催された(2024年6月3日記事参照)。アフリカ各国パビリオンから構成される「アフリカ・テック」ゾーンが、今回の目玉の1つとして注目を集める中、アルジェリアパビリオンにはアフリカ諸国の国別で最大の26社のスタートアップが参加した。パビリオンは、知識経済・スタートアップ特命担当省傘下のアルジェリア国営アクセラレーター「アルジェリア・ベンチャー」が主催した。

写真 アルジェリアパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

アルジェリアパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ライドシェア世界最大手ウーバー、オンライン注文でのフードデリバリーのデリバルー、オンライン診療予約プラットフォームを展開したフランスのドクトリブなど、外国市場で成功を収めた著名ビジネスモデルをアルジェリア市場向けに応用した地元スタートアップの出展が多かった。オンライン診療予約プラットフォームを展開した「ビーシハ」、オンライン注文でのフードデリバリー事業の「ファスト・デリバリー」、宿泊予約サービスの「ナムラティック」などがこれに該当する。ロボット関連ソリューションを開発した複数のスタートアップの中に、消火活動用のロボットを開発した「BKファイア」もあった。

写真 BKファイアのハレッド・バスタ創業者兼CEO(左)、アミン・アイット・ナディ氏(中央)と同社の消火活動用ロボット(ジェトロ撮影)

BKファイアのハレッド・バスタ創業者兼CEO(左)、アミン・アイット・ナディ氏(中央)と同社の消火活動用ロボット(ジェトロ撮影)

一方、海外に事業を展開しているアルジェリア・スタートアップもいた。フランスのオレンジ、カタールのオレドーなどのIT・通信大手企業向けに、5Gの技術に関する社内職業訓練用ソフトウエア・プラットフォームを開発した「ラブラビー」が出展した。同社のセールス・ディレクターのサミール・ベンノール氏は5月23日にジェトロが会場で行ったインタビューに対して、「2022年11月にロンドンで開催された『トタル・テレコム・コングレッス』で『スタートアップ・オブ・ザ・イヤー』賞を受賞してから、弊社の展開が速くなりフランスと米国にも事務所を開設した。今後は日本企業とのコラボレーションにも期待したい」と答えた。

「カリーブ」も海外で事業を展開している。同社は2023年に設立され、アルジェとフランスに拠点を置く。人工知能(AI)、エッジコンピューティング(注1)、エンベデッドシステム(注2)、IoT(注3)を専門としている。エッジコンピューティング技術を使用して、農業、セキュリティーなど、あらゆる分野でAIを活用したソリューションをアルジェリアの大手企業に提供している。同社のリマ・デッバ最高執行責任者(COO)も「日本企業ともあらゆるパートナーシップを検討したい」とコメントした。

(注1)エッジコンピューティングとは、コンピュータネットワークの周縁(エッジ)部分でデータを処理するネットワーク技術。

(注2)エンベデッドシステムとは、製品や機械などに組み込まれるコンピュータシステム。

(注3)IoTとは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在するさまざまな物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア、フランス)

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