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タイ、COP29で新たなGHG排出削減目標を設定(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月28日 13時45分

タイのチャルムチャイ・シーオーン天然資源・環境相は11月19日、アゼルバイジャンのバクーで開催された国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で演説し、タイは気候変動の影響が大きいことを強調したほか、温室効果ガス(GHG)排出削目標を記載された「国が決定する貢献(NDC)」についてのタイの前向きな取り組み、および次期NDCについて発言した。

政府ウェブサイトおよび地元報道によれば、同相は「43度という記録的な暑さや、豪雨による洪水、地滑りなどに見舞われ、人々の暮らしや経済活動に甚大な被害をもたらしている」と述べ、タイが気候変動の影響を最も受けている国の1つであることを強調した。

また、タイのGHG排出量は世界の排出量の1%未満となっているが、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の基本原則である、すべての国が気候変動への対策を講じるべきという考えを堅持して、現行のNDCに記載されている目標〔GHG排出量を二酸化炭素(CO2)換算で2憶2,200万トンの削減〕について、5つのセクター〔エネルギー、運輸、廃棄物、工業プロセスおびその他製品の利用(IPPU)、農業〕で達成する決意を示した。

次期NDC(NDC3.0)の策定についても言及し、「2035年までにGHG排出量をCO2換算で2億7,000万トン以下(注)に削減する計画」と発言した。さらに、2037年までに「土地利用、土地利用変化および林業部門(Land Use, Land Use Change and Forestry:LULUCF)」におけるGHG吸収量をCO2換算で1億2,000万トンに引き上げると述べた。

(注)2019年のGHG排出量はCO2換算で3億7,200万トン。

(藤田豊、ピンラウィー・シリサップ)

(タイ)

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