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6月の消費者物価上昇率は前月比4.6%、5カ月連続減速後わずかに加速(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月19日 16時15分

添付資料PDFファイル(225 KB)

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は7月12日、2024年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率が全国平均値で前月比4.6%だったと発表した。前月比の上昇率は5月まで5カ月連続で減速していたが、6月は5月の4.2%をわずかに上回った。前年同月比(年率)では271.5%上昇となり、7カ月連続で200%を超えたものの、2カ月連続で低下した(添付資料図参照)。1~6月の累計物価上昇率は79.8%だった。

6月の前月比の伸び率を項目別にみると、季節によって価格が変動する生鮮食品や観光サービスなどの財・サービスは4.4%増、季節要因などを除いたコアインフレ率は3.7%増で、減速傾向を維持している。他方、エネルギーや公共サービスなどの価格が規制されている財・サービスは8.1%増で、前月の4.0%増を上回った。

前月比の伸び率を費目別にみると、平均値を最も大きく上回ったのは住宅・光熱その他燃料(14.3%増)だった(添付資料表1参照)。INDECは、電気およびガスの公共サービス料金や家賃の値上げが平均値を大きく上回った要因と指摘している。その他、外食・ホテルが6.3%増、教育が5.7%増、娯楽・文化が5.6%増、通信が5.3%増、医療・健康が4.7%増だった。CPIに占める比重が大きい食品・飲料(酒類を除く)は3.0%増で、4月の6.0%増、5月の4.8%増に比べて低下した。

7月12日付現地紙「アンビト(電子版)」によると、電気やガスの値上げ、民間医療サービス料金の見直しが6月のCPIの上昇要因となった。また、6月の大型連休の影響で、観光や外食に関する費目も上昇した。他方、食品の価格が1月以降、落ち着いているため、CPI上昇率の全国平均値は4%台にとどまった。7月は冬期休暇期間があるため、再び観光、外食、娯楽などで物価上昇の懸念があり、CPI上昇率が加速する可能性が高いとの見方がある。

ジェトロが7月17日にブエノスアイレス市内で独自に行った価格調査(添付資料表2参照)では、ガソリンと軽油の値上げのほか、娯楽、外食、家電品などの品目に値上げがあった。食品の価格は、牛肉類が大きく値下がりしているが、鶏肉は大きく値上がりしている。品目ごとの価格の上限にばらつきが見られる。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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