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全米と激戦4州でハリス氏がトランプ氏をリード、米大統領選世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月1日 11時50分

11月の米国大統領選挙に向けて、ジョー・バイデン大統領が民主党候補者として支持を表明したカマラ・ハリス副大統領は、大統領候補者指名のための電子投票を経て指名される見通しだ(2024年7月26日記事参照)。ハリス氏と共和党候補者のドナルド・トランプ前大統領の対戦を想定した最近の世論調査では、全米と激戦州(スイングステート)の4州で、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回った。

経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブは7月31日、大統領選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、ハリス氏、トランプ氏、第三政党の候補者も含めて、誰に投票するかを聞いたところ、ハリス氏の支持率が46%で、トランプ氏(44%)を2ポイント上回った。ロバート・ケネディ・ジュニア氏(3%、無所属)が続いた。人種別では、ハリス氏の支持率は黒人で7割を超え、ヒスパニックも5割だった。白人では、トランプ氏が53%と過半だった。年齢別では、18~44歳でハリス氏支持が5割を超え、45歳以上ではトランプ氏が5割を超えた。

また、ハリス氏が大統領に適任かどうかの質問では、「適任」が46%で、「適任でない」(42%)を上回った。前週の調査(7月21~23日)では、「適任」「適任でない」がともに43%と同率だった。

ブルームバーグと調査会社モーニングコンサルトが7月下旬に激戦州で実施した世論調査(注2)では、ハリス氏、トランプ氏の対戦を想定した問いで、アリゾナ、ミシガン、ネバダ、ウィスコンシンの4州で、ハリス氏支持がトランプ氏を2~11ポイント上回った。ジョージア州では同率、ペンシルベニア、ノースカロライナ各州では、トランプ氏が2~4ポイント上回った。

ABCニュースと調査会社イプソスが7月に実施した世論調査(注3)では、バイデン大統領がハリス氏を候補者として支持表明してから1週間でハリス氏の好感度は8ポイント上昇した(7月26~27日実施時:43%、7月19~20日:35%)。一方、トランプ氏の好感度は40%から36%に4ポイント下降した。

ハリス氏は副大統領候補(未定)とともに、8月5日の週に激戦州で選挙活動を行うことを計画しているという(CBSニュース7月30日)。

(注1)実施時期は7月27~30日、対象者は全米の成人1,610人。

(注2)実施時期は7月24~28日、対象者はアリゾナ、ミシガン、ネバダ、ウィスコンシン、ジョージア、ペンシルベニア、ノースカロライナの7州4,973人の登録有権者。

(注3)実施時期は7月26~27日、対象者は全米の成人1,200人。

(松岡智恵子)

(米国)

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