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大連市で自動車輸出用物流センターが運営開始(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月6日 0時45分

中国の大連大窯湾保税物流センター(B型、注1)が12月2日、現場検査や税関総署、財政部、国家税務総局などの審査認可を経て、正式に運営を開始した。同センターは大窯湾港の北岸にある大連自動車埠頭(ふとう)に位置し、2024年6月から建設が開始されていた。計画敷地面積は37万9,700平方メートル、投資総額は約3億元(約63億円、1元=約21円)で、主に東北地域の完成車とノックダウン(KD、注2)部品などの輸出向けにサービスを提供する。

同センターは自動車ストックヤード(一時保管所)や、物流保管倉庫などの機能区を備え、自動車保管能力は1万台以上で、企業の総合的なニーズに対応できるとしている。また、同センターは奇瑞汽車(Chery)大連と東風日産(東風汽車と日産の合弁会社)大連に隣接しており、工場から出荷後、直ちに保税区に入ることができる(輸出増値税還付を直ちに受けることが可能になる)ため、資金運用の効率向上と運営コストダウンにつながるとされている。

同センターは大連華叡投資ホールディングスが運営主体となっており、第1陣の企業の入区が既に始まっている。中国(遼寧)自由貿易試験区大連エリア管理委員会の担当者は、大連エリアは同センターの運営を契機として、東北地域からの完成車輸出に貢献し、国際競争力を有する自動車輸出総合サービス基地としての機能を強化し、東北地域の自動車企業の海外展開を支援していくと述べた。

(注1)中国税関総署令第130号(B型)(2005年6月23日に公布された暫定管理弁法)に基づき、B型の保税物流センターは国内企業法人によって運営され、保税倉庫物流業務サービスを提供する。

(注2)輸入した部品を組み立てて、製品(完成車)を生産すること。

(李穎)

(中国)

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