アーメダバード・メトロのフェーズIIが開業、モディ首相が試乗(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月24日 0時5分
インド西部グジャラート(GJ)州を訪問したナレンドラ・モディ首相は9月16日、アーメダバード・メトロ・プロジェクトのフェーズIIの開業式典に出席し、州都ガンディナガールのセクター1駅から国際金融テックシティーとして開発が進むGIFTシティー駅まで、地元の学生らとともに試乗を行った。
アーメダバード・メトロは2019年に一部区間が開業し、2022年から東西線(20.9キロ)と南北線(19.1キロ)の2路線で運行してきた。乗客数は順調に増加しており、現在、1日当たり約10万人が利用している。
今回はフェーズIIのうち、これまで南北線の北端だったモテラ・スタジアム駅とセクター1駅を結ぶ区間(15.4キロ)と、グジャラート・ナショナル法科大学(GNLU)駅とGIFTシティー駅を結ぶ支線(5.4キロ)が開業した(注)。これで、グジャラート州の最大都市アーメダバードと州都ガンディナガール、GIFTシティーがメトロで接続された。なお、GIFTシティーには三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行が支店を開設している(2024年4月9日記事参照、2024年9月20日記事参照)。
アーメダバードでは、都市の発展に伴って交通渋滞が悪化しているが、メトロ利用によりスムーズかつ安価な移動が可能となる。運賃は乗車距離に応じて設定されており、2.5キロ以下が5ルピー(約8.5円、1ルピー=約1.7円)、37.5キロを超えると40ルピーだ。9月17日から一般乗客の利用も開始されたが、フェーズIIの区間は当面試験的な運行となり、運行頻度はセクター1駅~モテラ・スタジアム駅間が1日8往復半(所要時間は片道35分)、GIFTシティー駅~GNLU駅間が1日9往復半(所要時間は片道10分)となっている。今回の延伸区間の沿線では、アパートメントなどの住宅開発も本格化している。
新規開業したGIFTシティー駅(ジェトロ撮影)
(注)フェーズIIのうち、セクター1駅とマハトマ・マンディール駅を結ぶ区間(7.4キロ)は未開業。また、フェーズIのうち、東西線のタルテジ・ガム駅と南北線のサバルマティ・レイルウェイ・ステーション駅も未開業だ。
(吉田雄)
(インド)
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