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BYD、ウズベキスタン工場でEV量産開始、1年目は5万台の計画(ウズベキスタン、中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月4日 0時55分

ウズベキスタン・ジザク州の「BYDウズベキスタン工場」で6月27日、電気自動車(EV)の量産が開始された。同国のシャフカト・ミルジヨエフ大統領はこの日に同工場を視察し、組み立てラインから出てきたばかりの新車にサインした。同工場は1月25日に生産開始式を行ったが(2024年2月2日記事参照)、その後、生産ラインの設置・立ち上げ作業を進めていた。計画では、工場で生産したEVは2024年第3四半期(7~9月)にウズベキスタン市場で販売を開始する。

ミルジヨエフ大統領は3月18日、BYDブランドのEVとハイブリッド車(HEV)の国内生産拡大に関する大統領決定に署名した。ウズベキスタン工場の同プロジェクトは投資総額1億6,000万ドル、第1段階として2024年中に5万台を生産し、最終的には年産50万台に拡大する計画だ。部品の現地生産も段階的に進め、現地調達率を60%まで伸ばすとしている。当初は2車種だが、今後増やしていく予定で、BYDウズベキスタン工場のシャフカトベク・アリモフ最高経営責任者(CEO)は、第3四半期にウズベキスタン市場で販売を始めるBYDの他のモデルから同国での生産に適したものを選ぶつもりだと述べている(KUN.UZ6月29日)。BYDウズベキスタン工場は、2022年12月にウズベキスタンの自動車産業公社ウズアフトサノアトとBYDヨーロッパがそれぞれ60%と40%出資して設立した。

ウズベキスタン政府はグリーン経済への移行に資する政策の1つとしてEV普及を奨励しており、2019年1月1日からEVの輸入関税を撤廃、2023年1月1日から非公式ディーラーによる外国車の並行輸入を許可するなどの政策を取ってきた。これにより中国からのEV輸入が急増し、2022年の1,941台に対し、2023年1~10月は2万642台と、10倍以上に伸びた。しかし、BYDから非公式に要件を満たさないEVの輸入制限を行うよう要請があり、前出の大統領決定には、関係する省やウズアフトサノアトに対応策を提案するよう指示が盛り込まれた。提案の提出期限は7月1日とされているので、近いうちに規制が設けられる可能性がある。

ウズベキスタン政府は国産EV・HEVの国内販売を強化するとともに、将来的にはカザフスタンや他のCIS諸国に輸出することを目指している。

(ウラジミル・スタノフォフ、小林圭子)

(ウズベキスタン、中国)

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