第2四半期GDP成長率、EUとユーロ圏ともに前期比0.2%(EU、ユーロ圏)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月19日 0時50分
EU統計局(ユーロスタット)は9月6日、2024年第2四半期(4~6月)のEU27カ国とユーロ圏20カ国の実質GDP成長率(季節調整済み)はともに前期比0.2%と発表した(プレスリリース、添付資料表1、2参照)。前期の0.3%からわずかに伸びが鈍化した。
EUの第2四半期の実質GDP成長率(前期比)を需要項目別でみると、個人消費は前期の0.4%増から0.1%増(寄与度:0ポイント)、総固定資本形成は前期の1.7%減から1.8%減(マイナス0.4ポイント)と、ともに伸びが縮小した。一方、政府消費支出は0.1%増から0.7%増(0.1ポイント)に拡大した。輸出は前期の0.7%増から1.4%増に拡大、輸入は前期の0.5%減から0.6%増とプラスに転じ、純輸出はGDPを0.4ポイント押し上げた。
EUの第2四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、加盟国間でばらつきがみられる(添付資料表2参照)。ポーランド(1.5%)、ギリシャ(1.1%)、オランダ(1.0%)の3カ国では1.0%以上の成長率だった。一方、アイルランド(マイナス1.0%)や、ラトビア(マイナス0.9%)、オーストリア(マイナス0.4%)などの6カ国ではマイナス成長となった。ユーロ圏の主要4カ国では、スペイン(0.8%)、イタリア、フランス(ともに0.2%)はプラス成長を維持したが、ドイツは前期の0.2%から再びマイナス0.1%のマイナス成長に転じた。
2024年第2四半期のEUとユーロ圏の雇用者数の伸び率をみると、それぞれ前期比0.1%増、0.2%増だった(添付資料表3参照)。国別でみると、アイルランドとリトアニア(ともに1.1%増)が1.0%を超える増加となった。一方、ルーマニア(0.5%減)、フィンランド(0.4%減)などの7カ国では雇用者数が減少した。
(大中登紀子)
(EU、ユーロ圏)
この記事に関連するニュース
-
第3四半期のGDP成長率は前年同期比2.3%、好調な輸出と政府消費が成長に寄与(チリ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月20日 13時0分
-
第3四半期のGDP成長率は前年同期比1.8%、前期から伸び率鈍化(香港)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月12日 0時10分
-
第3四半期の米GDP、前期比年率2.8%増と堅調も、内容はまちまち(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月31日 13時30分
-
ユーロ圏GDP、第3四半期は前期比+0.4% 予想の2倍の伸び
ロイター / 2024年10月30日 20時49分
-
第3四半期のGDP成長率は前期比0.1%、内需回復も輸出は不振(韓国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月29日 13時15分
ランキング
-
1露、ウクライナに発射の中距離弾道ミサイルを「量産化」 プーチン氏、迎撃は不可能と強調
産経ニュース / 2024年11月23日 20時2分
-
2佐渡金山追悼式に不参加=生稲政務官の靖国参拝問題視か―韓国
時事通信 / 2024年11月23日 19時29分
-
3ハンガリー首相、ネタニヤフ氏を招待 ICC逮捕状を無視
AFPBB News / 2024年11月23日 13時54分
-
4日本軍の集団強姦で賠償を フィリピンの被害女性らが訴え
共同通信 / 2024年11月23日 20時24分
-
5NATO総長、トランプ氏と会談=「世界的な安保問題」協議
時事通信 / 2024年11月23日 20時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください