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ダニエル・チャポ新大統領が就任(モザンビーク)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月23日 1時15分

モザンビークで大統領と国会議員の選挙の結果確定(2025年1月14日記事参照)を受け、1月13日に国会議員の就任式、15日に新大統領就任式が開催された。国会議員就任式には、前政権から引き続いて多数派を占めるモザンビーク解放戦線(FRELIMO)から171人、今回の選挙で野党第1党となった「モザンビーク発展のための楽観的な党(PODEMOS)」から39人が出席した。当選議員のうち、野党第2党に転落したモザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)の28人、モザンビーク民主運動(MDM)の8人、PODEMOSの4人は選挙で不正があったとの抗議の意を表し、就任式に出席しなかった。13日付「クラブ・オブ・モザンビーク」誌によると、就任式で新任議員の投票により、前政権で労働・社会保険相を務めていたマルガリーダ・タラパ(Margarida Talapa)議員が国会議長に就任することが発表された。

15日に行われた大統領就任式では、FRELIMOのフィリペ・ニュシ氏からダニエル・チャポ氏へと大統領職が引き継がれた。チャポ大統領は就任演説で政権の取り組み事項として、政府の構造改革や、民間セクター活性化と投資の誘致、行政システムのデジタル化推進などを挙げた。一連の取り組み事項は、ニュシ前政権の方針や経済成長政策(2022年8月19日記事参照)の一部を大枠で踏襲しつつも、省庁削減による歳出抑制、鉄道・港湾部門への民間参入の促進、国家的プロジェクトを推進するための「モザンビーク開発銀行」設立構想など、新たな施策が追加されたかたちだ。政権の重点施策は2025年から2029年までの「政府5カ年計画」として、今後発表されるとみられる。

大統領選に立候補し、その後、民衆の支持を背景に、選挙に不正があったと抗議活動を展開しているベナンシオ・モンドラーネ氏は、就任式終了後の15日夜にSNSでライブ演説を配信した。同氏は、チャポ大統領は不正な選挙機構によって指名された大統領であり、偽物の政権だと批判した。同氏は支持者に向けて「民衆に選ばれた大統領」として活動を続け、今後自身の政策を発表すると宣言した。

(松永篤)

(モザンビーク)

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