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2024年の鉱工業生産指数は前年比8.4%上昇、2020年以降最大の上昇率(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月20日 0時10分

添付資料PDFファイル(249 KB)

ベトナム統計総局によると、2024年の鉱工業生産指数(IIP、注1)は前年比8.4%上昇した。上昇率は2023年(1.3%)から大きく回復し、2020年以降では最大の上昇率となった。2024年のIIPは年間通して好調を保ち、2~3月を除く全ての月で上昇率が前年同月比7%を上回る上昇率で推移した。

通年の上昇率を分野・業種別にみると、鉱業はマイナス6.5%、加工・製造業は9.6%、電力・ガスは9.5%、水道・廃棄物処理は10.7%だった(添付資料表参照)。

加工・製造業の主要品目では、ゴム・プラスチック製品(24.9%上昇)、家具(23.8%上昇)、自動車、トレーラー、セミトレーラー(21.1%上昇)などが生産を伸ばした。繊維製品や衣料品、電気機器なども、上昇率が10%を上回った。前年を下回ったのは、機械・装置の修理および据え付け(5.1%低下)のみだった。

米国の調査会社S&Pグローバルによるベトナムの製造業購買担当者景気指数(PMI、注2)をみると、2024年は景気判断の分かれ目となる50を上回る月が多く、好調に推移した(添付資料図参照)。

47.3だった9月の下落は、台風11号(国際名:ヤギ、2024年9月11日記事参照)の被害によるものとみられるが、10月には51.2に上昇し、製造業への影響は限定的なものにとどまった。

12月は49.8で、50をわずかに下回った。S&Pグローバルのレポートによると、生産量と新規受注の伸びが鈍化し、雇用や在庫が縮小したという。米国のトランプ次期政権の関税政策を巡り、不透明感が高まっていることが一因と分析している。

(注1)鉱工業生産指数は、鉱工業の生産を評価する指数で、2015年の生産量を基準(100)に算出される。

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫水準、雇用状況、価格などの状況を評価する指数。0から100の間で変動し、50を超えると「前月比で改善や増加」、50未満は「前月比で悪化や減少」を表す。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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