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英国で日本国籍者への電子渡航申請導入、観光・出張時に注意(英国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月17日 15時0分

英国で1月8日、日本国籍者に対する電子渡航認証(ETA)の取得が義務付けられた(2024年9月13日記事参照)。商用や観光などビザが不要な短期で英国を訪れる者が対象となる。

申請は専用のアプリまたはウェブサイト上で行う(英政府ウェブサイト参照、在英日本大使館ウェブサイトでも日本語で案内している)。費用は10ポンド(注)(約1,900円、1ポンド=約190円)で、承認までに通常で最大3営業日かかるとされている。申請に必要なものは、パスポート、メールアドレス、電話番号、クレジットカードなど支払い手段となっている。また、申請の過程でパスポートや申請者の顔写真を撮影、またはアップロードすることが求められる。結果はメールで通知され、取得できた場合はパスポートにひもづけされる。

1月10日に出張で訪英したジェトロ職員2人によると、スマートフォンアプリを用いて申請したところ、承認までは非常にスムーズだったという。申請完了メール受信からほどなくして承認メールを受領した(12月25日申請時点)。日本側の空港カウンターでは、ETA申請の有無やレファレンス番号を確認された。英国側では、電子ゲートを利用した場合や、審査官による入国審査を経た場合も、どちらの方法でも特段の確認はされなかったとのことだ。

英国政府は、ETAの承認を受けた上で、適切な入国審査を経る必要があるとしており、ETAの承認が入国を保証するものではないとしている。

居住許可証保持者には電子ビザ導入

一方、BRP(Biometric Residence Permits)、またはBRC(Biometric Residents Cards)と呼ばれる居住許可証については、2024年末で廃止され、電子ビザへの移行が行われた(2024年4月24日記事参照)。英国ビザ・移民局(UKVI)ウェブサイトでのアカウント開設を行うことで、電子ビザで自身のステータスの確認が可能となっている。なお、BRPなどに基づいてUKVIのアカウントを作成した場合、英国への渡航では、パスポートへのひもづけが必要となる。

1月7日に日本から英国に帰国したジェトロ職員によると、日本側の空港カウンターで電子ビザを確認されたという。英国入国時も審査官に電子ビザを提示することで、問題なく入国ができたそうだ。

なお、英国政府は電子ビザへの移行措置として、滞在許可が失効していない限り、3月31日まで、渡航許可の証明にBRP、BRCを利用することを認めるとしている。政府はこの移行措置の期限について、引き続き検討するとしており、延長の可能性も示唆している。

(注)英国政府は1月16日、ETAに関して申請費用を16ポンド(約3,040円、1ポンド=約190円)に引き上げることを議会に提案した。議会での承認を経た後に引き上げる。空港内での乗り継ぎ・トランジットについては、ETAの対象とされていたが、英国への入国審査を経ない場合、一時的に対象外とすることも発表した。

(山田恭之、神谷龍之介)

(英国、日本)

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