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金子眼鏡、香港第1号店をセントラルに出店(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月4日 15時25分

福井県鯖江市の眼鏡製造販売企業の金子眼鏡は1130日に、香港初となる直営店を中環(セントラル)にオープンした。同社は20234月、上海市に中国本土初の直営店をオープンしており(2023年9月13日記事参考)、中華圏への出店は今回が4店目となる。

金子眼鏡によると、香港に直営店をオープンした最大の理由はブランディングだという。世界中から人が集まる香港で、店頭サービスを通じてグローバルブランドのポジションを高めることが狙いだ。店頭販売がブランディングの最大のメディアとみなし、SNSの情報発信だけではなく、人を介してブランド哲学を浸透させ、口コミでの顧客獲得に努める。

香港における同社製品の購買層のターゲットは、上海市への出店時と同様、あえてターゲットを限定するものではないが、より良いライフスタイルを目指す富裕層を第一とする。香港出店の課題は人材の確保だ。特に検眼士は不足し、給与水準も高騰している。そのような状況下で確保した人材は日本と上海市で研修を積み、豊富な知識と質の高いサービスを直営店での提供することを期待。香港検眼士の資格を持つウィニー・ロー香港店長は「金子眼鏡は香港人の間でも知名度と人気が高い。今回店舗を設置したことで、顧客が眼鏡の修理やフレームの研磨などで、気軽に店舗に立ち寄ることができるため、安心感を与えるだろう。他の国・地域からの顧客も積極的に集客したい」と述べた。

29日に開催されたオープニングイベントに参加した、金子眼鏡を運営するJapan Eyewear Holdings Hong Kongの秋田徹最高経営責任者(CEO)は「伝統を重んじつつ革新を進める金子眼鏡は出店場所もこだわり、店舗が進出先の歴史や文化、人々の生活と融合することを望む。あえて歴史的エリアや建造物に出店し、その街と暮らしの一部となり、人々のパートナーとなることを目指す。そのため、ハイエンドな顧客が集まるセントラルの歴史あるぺダービルを出店場所に選んだ」と語り、今後の顧客獲得に向けて意欲を示した。

写真 金子眼鏡の香港1号店〔中環(セントラル)〕の店舗外観(金子眼鏡提供)

金子眼鏡の香港1号店〔中環(セントラル)〕の店舗外観(金子眼鏡提供)

写真 金子眼鏡の香港1号店(中環)の入り口(金子眼鏡提供)

金子眼鏡の香港1号店(中環)の入り口(金子眼鏡提供)

写真 金子眼鏡の香港1号店(中環)の店舗内装(金子眼鏡提供)

金子眼鏡の香港1号店(中環)の店舗内装(金子眼鏡提供)

(松浦広子)

(香港)

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