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FOCACに合わせ、モザンビーク大統領が中国へ実務訪問(モザンビーク、中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月25日 11時40分

モザンビークのフィリペ・ニュシ大統領は、9月1日から9月6日まで中国への実務訪問を実施した。実務訪問中、ニュシ大統領は中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC、2024年9月17日記事参照)への参加のほか、習近平国家主席との首脳会談、中国企業との面談など、精力的に活動した。

9月4日に行われた首脳会談でニュシ大統領は、台湾や南シナ海に係る中国の立場を支持する旨、発言した。習国家主席からは、インフラ、エネルギー、鉱物資源、農業、デジタル分野における協力を強める意思が示された。企業とは、モザンビークで道路・橋インフラ建設事業を行う国営の建設エンジニアリング企業の中国路橋工程(CRBC)、デジタル・メディア系企業のスタータイムズ、ファーウェイなどと面談した。スタータイムズは、モザンビーク国営ラジオ・モザンビークのデジタル化移行への支援を約束した。

モザンビーク政府は今回の大統領訪中の大きな成果として、中国がローンまたは投資としてアフリカ各国へ拠出する総額約500億ドルのうち、2,800万ドル分がモザンビークに割り当てられることが約束されたことを挙げた。政府広報によると、この金額に加え280万ドルが中国からモザンビークに贈与されることになっている。農業分野では、モザンビーク産キマメ、マカダミアナッツ、カシューナッツの対中輸出に関する2国間協力文書が締結された。本取り決めの詳細は明らかになっていないが、ニュシ大統領はSNS上で、これらの農作物の対中輸出コストがゼロになると発信しており、関税協定などが含まれるとみられる。

モザンビークにとって中国は重要な貿易相手国で、2023年の国別輸出入では、輸出入金額ともに全体で2位(対中輸出:11億7,540万ドル、対中輸入:14億1,150万ドル)となっている。

(松永篤)

(モザンビーク、中国)

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