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バイデン米大統領、国境措置強化法案否決に対して声明文を発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月31日 0時30分

米国のジョー・バイデン大統領は5月23日、国境を越える不法移民が一定数を超えた場合に大統領が一時的に国境封鎖できる権限などを与える国境措置強化法案を米連邦議会上院が否決したことに対して声明文を発表した。

声明文で、バイデン大統領は「共和党議員は、国境の安全確保や米国の崩壊した移民制度の修復には関心がない。もし関心があれば、歴史上最も厳しい国境措置強化法案に賛成したはずだ。それどころか今日、彼らはわが国の安全保障より党派政治を優先している」と述べた。

本法案は上院が2月4日に発表し、バイデン大統領はこれを「強く支持する」とし、議会に対して可決するよう促していた(2024年2月6日記事参照)。

バイデン大統領はまた、「彼ら(共和党議員)は、システムが限界に達した際に国境を一時的に閉鎖する新たな緊急権限を、大統領である私に与える合意を拒否した」「共和党議員が国境措置強化の執行を妨害する一方で、私は国境や移民局の職員が必要とする資源を提供するために戦うことをやめない」「これからも、私は破綻した移民制度に対処するために行動を起こすことを約束し続ける」と述べた。

同法案へ反対表明をしていた下院のマイク・ジョンソン議長(共和党、ルイジアナ州)は5月23日、フォックスニュースに出演し、この法案は「国境警備法案ではなく移民法案であり、バイデン大統領が制定した酷い決定や政策のいくつかを具体化するものだ」とバイデン政権を批判した。また、ジョンソン議長は、下院共和党が2023年5月に提出した国境確保法案(H.R.2)が、これまで議会で可決された中で最も厳しい国境警備対策であるとし、「われわれが1年以上前に下院で可決させたが、現在チャック・シューマー院内総務(民主党、ニューヨーク州)の机の上でほこりをかぶっている。彼らがこれに手を触れないのは、これが実際に問題を解決するからだ」とも述べ、国境警備対策における党派間の違いを強調した。

他方、上院民主党は5月23日、公式サイトで、「H.R.2は上院で民主党の票を1票も得ず、上院共和党議員全員の支持さえ得られなかった。H.R.2は問題を解決するためのものではなく、政治的主張をするためのものだ。われわれの法案は問題を解決するために作られたものだ」「(われわれの)超党派の国境法案は、共和党の支援も受けながら作成したもので、H.R.2とは全く異なるものだ」と批判した。

(吉田奈津絵)

(米国)

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