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初の都市鉄道がハノイ市で開業、中国支援で着工から10年(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年11月9日 16時0分

ベトナムで初となる都市鉄道2A号線が11月6日、首都ハノイ市で開業した。中国政府の支援で2011年に着工したが、土地収用や安全検査などでたびたび遅れが生じ、運行開始まで10年を要した。

都市鉄道2A号線は、ハノイ市中心部のドンダー区カットリン駅から、住宅開発が進むハドン区イエンギア駅までを南西につなぐ高架鉄道だ。全長約13キロで、12駅が設置されている。車両は中国製の4両編成で、960人の乗客を輸送できる。平均速度は時速35キロで、最高速度は時速80キロ。始点から終点までの乗車時間は24分ほどだ。最初の6カ月間は10~15分間隔で運行し、その後はピーク時に6分間隔、通常時に10分間隔で運行する計画だ。運賃は8,000~1万5,000ドン(約40~75円、1ドン=約0.005円)、1日乗車券は3万ドン。1カ月定期券は20万ドンだが、工業団地の労働者や学生は半額となり、高齢者、障害者、6歳未満の子供などは無料で利用できる。開業後15日間は運賃を無料とし、新しい公共交通機関として市民への普及を目指す。

2A号線の計画は、2008年に交通・運輸省によって承認された。中国政府による融資を活用し、中国の中鉄六局集団が設計・調達・建設を一括して請け負った。当初の計画では2013年に完成予定だったが、駅や沿線の土地収用などで遅れが生じた結果、着工は2011年10月に後ろ倒しになり、完成予定も2015年に延期となった。着工後も設計変更などの問題が生じ、おおかたの建設が完了したのは2018年11月。その後、ベトナム側と中国側の認識の違いで安全検査に時間がかかり、結局、開業は着工の10年後となった。総工費は当初見積もりの5億5,200万ドルから6割近く増え、8億6,800万ドルに膨らんだ。このうち8割近くを中国の融資が占める。

公共交通機関としての普及には課題も

2A号線の駅は公共バス55路線に接続しており、それらの利用が増えることで、市内の渋滞緩和などが期待される。一方、公共バスの利用者数も伸び悩んでいる状況で、都市鉄道の利用が増えるか疑問視する声も多い。ベトナムでは、2A号線以外の案件(注)も進行が遅れており、都市鉄道の連結性確保にも時間がかかる見込みだ。

写真 2A号線の車両(ジェトロ撮影)

2A号線の車両(ジェトロ撮影)

写真 電車に乗り込む乗客(ジェトロ撮影)

電車に乗り込む乗客(ジェトロ撮影)

(注)ホーチミン市では、日本の円借款による都市鉄道を建設しているが、新型コロナウイルス流行に伴う各種制限などで計画に遅れが生じている。

(庄浩充)

(ベトナム)

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