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9月の自動車生産・輸出台数は減少も国内販売は好調、回復基調持続に期待感(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月1日 0時35分

添付資料PDFファイル(185 KB)

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)の10月3日の発表によると、9月の自動車生産台数(トラック、バスを除く)は前月比3.9%減、前年同月比12.6%減の4万9,611台だった。2024年1~9月の累計は、前年同期比22.1%減の36万2,433台だった。9月の輸出台数は前月比2.6%減、前年同月比10.2%減の3万1,918台、1~9月の輸出台数は10.3%減の21万9,841台だった(添付資料図1、図2参照)。

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、9月の国内販売台数(新車登録:乗用車、商用車、バス・トラックの合計)は前月比5.2%増、前年同月比29.7%増の4万2,611台と好調だった(添付資料図3参照)。1~9月は前年同期比11.7%減の31万1,645台となった。

2024年9月までのアルゼンチン自動車生産・輸出・国内販売台数は前年同期の水準には及ばないものの、国内販売台数は2023年12月、生産・輸出販売台数は2024年1月に底打ちして、6月にやや減少したもののおおむね上昇基調となっている。9月の生産・輸出はやや精彩を欠いたが、トレンド変化を裏付けるほどではなかった。一方、国内販売の好調は継続した。ADEFAのマルティン・ズッピ会長は「6月に最低水準に達して以降、生産、輸出、代理店向け販売は、緩やかではあるが回復を見せている」と評価している。国内販売の好調理由について、ACARAのセバスティアン・ベアト会長は「(自動車の購入のための)クレジットラインや多くの車種のストックの存在、インフレの低下、メーカー側が設定する価格がロジカルになりつつあることが、市場の成長につながっている」と説明している。ただし、ACARAの統計には輸入車が含まれており、10月5日付現地紙「インフォバエ(電子版)」は、9月の国内販売台数の大幅増は、輸入規制で輸入車がほとんど販売できなかった前年9月と比較しているためだとの指摘もあるとする。現在は輸入規制が緩和されたことで輸入車販売台数は徐々に増加しているが、10月の輸入販売台数は前年同月比1~2.5%増にとどまる、との自動車メーカー幹部による見通しを伝えている。

なお、ADEFA集計による2024年1~9月の生産台数を部門別にみると、乗用車の生産台数が前月比10.9%減の2万3,199台、ピックアップトラックなどの商用車が3.1%増の2万6,412台となった。輸出の内訳をみると、乗用車が前月比29.2%減の1万3,083台、商用車が31.9%増の1万8,835台だった。1~9月の輸出台数を仕向け地別にみると、全体の71.7%を占めるブラジル向けが前年同期比1.1%増の15万7,568台となった。他方、10.8%を占める中米向けが3.9%減少し、2万3,723台となった(添付資料表参照)。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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