2023年広東チェーンストアトップ100ランキングを発表（中国）

中国の広東省チェーンストア経営協会は6月14日、「2023年度広東チェーンストアトップ100ランキング」を発表した。同ランキングは、広東省内のチェーンストアを、2023年の年間売上高（一部の上場企業は営業収入）を基準にランク付けしたもの。

2023年の結果は、スーパーマーケットチェーンを運営する華潤万家が売上高625億元（約1兆3,750億円、1元＝約22円）で1位となった。上位5位には同社のほか、百貨店を運営する広州嶺南商旅投資集団、ショッピングモールを運営する天虹数科商業股份、コンビニチェーンを運営する広東美宜佳便利店、ドラッグストアを運営する大参林医薬集団がランクインした。2023年の上位10位に入った企業の売上高の合計は2,835億元に達し、ランキング全体の55.9％を占める結果となった。日系企業では、広東永旺天河城（イオン）が25位（47億3,000万元）、広州市福満家連鎖便利店（ファミリーマート）が75位（10億4,000万元）にランクインした。

2023年12月時点の広東省内の店舗数でみると、広東美宜佳便利店が1万8,562店（全国店舗数3万3,848店）で1位となった。上位5位には、同社のほか、大参林医薬集団、ドラッグストアを運営する国薬集団一致薬業股份、コンビニチェーンを運営する広東天福連鎖商業集団、雑貨チェーンを運営する名創優品がランクインした。上位10位の企業の店舗総数は8万4,729店に達し、ランキング全体の55.1％を占めた。トップ100企業の2023年の売上高は前年比7.2％増の5,075億元で、店舗数は同13.7％増の15万3,894店だった。トップ100企業全体の売上高、店舗数は前年比で増加したものの、売上高では32社、店舗数では34社が前年比減となった。

業種別では、2023年は生活・サービス業で回復傾向が見られた。トップ100企業のうち10社の生活・サービス業（美容、教育、自動車のアフターサービス、口腔ヘルスケアなどの業種を含む）の年間売上高は前年比20.6％増の159億元で、トップ100企業全体の伸び率（7.2％増）を上回った。店舗数は13.1％増の1万2,054店で、トップ100企業全体の伸び率（13.7％増）と同程度だった。また、飲食・宿泊業も急速に成長した。トップ100企業のうち23社を占める飲食業の売上高と店舗数は、それぞれ前年比23.9％増、21.5％増といずれもトップ100企業全体の伸び率を大きく上回った。

（梁梓園）

（中国）