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ジェトロ、ミャンマー人材活躍促進セミナーを横浜で開催(日本、ミャンマー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月11日 0時15分

ジェトロは11月29日、横浜商工会議所と共催して、「ミャンマー人材活躍促進セミナー ~今、注目のミャンマー人材の可能性を探る~」を開催した。

日本の出入国在留管理庁によると、2024年6月末の在留外国人数は358万人を超え、過去最高を更新した。そのうちミャンマー人は約11万人で、前年比27.5%増と、国籍別で最も高い増加率を見せている(注)。そうした中で、ミャンマーの現状や人材交流の可能性について日本企業に紹介すべく、セミナーを開催した。ミャンマー人の採用を既に行っている企業や、今後採用を検討する企業の担当者ら約130人が参加した。

セミナー第1部では、9月末まで駐ミャンマー大使だった丸山市郎氏が同国の現状と、人材交流に期待している点について講演を行った。具体的には、現在の国内政治が若い世代の将来に与える影響や、日本大使館が1日に500人ものミャンマー人に渡航ビザ発給を行っていることなどについて触れた。

続いて、ミャンマーで2013年から人材派遣業に携わるジェイサットの代表取締役の西垣充氏が「外国人労働者を巡る動向とミャンマー人材の最新事情 ~なぜ今ミャンマー人材が注目されているのか~」と題し、ミャンマー人材に関するポイントや、同国内の労働環境、日本国内での外国人材を巡る最近動向について語った。参加者からは、同氏が指摘した「ミャンマーの人は、厳しい社会環境の中で培われた物事に対して向き合う『覚悟』があり、環境への適応力や勤勉さも兼ね備えている」点について、非常に印象的だったとのコメントがあった。

第2部では、ジェイサットのミャンマー拠点と日本の会場をオンラインでつなぎ、来日予定のミャンマー人3人にインタビューを直接行った。参加者の中には、日本語を学び始めて、まだ11カ月という人もいたが、流ちょうな日本語で質問に答えており、高い言語取得能力に会場内から驚きの声も上がった。また、彼らが日本で就職を希望する理由やミャンマーの一般家庭の平均収入に関する質問も会場からあり、それらにも率直に答えていた。

参加者からは、「実際のミャンマー経済と人材の状況をよく知ることができた」「ミャンマー在住の方がどれだけの覚悟をもって日本で就職希望をしているかを再度確認することができた」という声があり、セミナーを通じてミャンマー関係者らから、日本企業がミャンマー人材を雇用する際に参考となる情報を参加者に届けることができたセミナーとなった。

写真 セミナーの様子(横浜商工会議所撮影)

セミナーの様子(横浜商工会議所撮影)

(注)出所:出入国在留管理庁「令和6年6月末現在における在留外国人数について」。前年比は2023年末時点との比較となる。

(大東千潤)

(日本、ミャンマー)

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